アクティビティリスト
牛乳に食紅を垂らして、ハンドソープや食器洗剤をつけた綿棒で突くと起こる魔法のような現象は表面張力が関係しています。色の動きや、色がどのように混ざるかも観察してみましょう。
- 粉末の食紅の場合は、水に溶いておきます。
- 器に5ミリくらいの深さまで牛乳を注ぎます。
- 牛乳の上に、食紅をスポイトで垂らします。
- 綿棒にハンドソープか洗剤をつけ、それを牛乳の上にそっとおきます。このとき、綿棒で牛乳をかき混ぜないように気を付けましょう
注意事項
洗剤が入った牛乳は、決して口に入れないようにしてください。実験していないこどもが誤飲する可能性もあるため、目を離さないようにしてください。また、洗剤が目などに入った際は、すぐにたくさんの水でよく目を洗い、眼科を受診しましょう。
準備物
- 牛乳
- 食紅(粉末の場合は水に溶いておく)
- 液体ハンドソープ/食器洗剤
- スポイト
- 綿棒
- 浅くて広い容器
- いろんな種類の洗剤で試してみよう
- 牛乳以外の飲み物(お茶やみそ汁、ポタージュ、サラダオイルなど)でも同じことができるのか試してみよう
子どもに投げかける質問
- 最初に何が起きたかな?
- 色はどっちからどっちに広がってるんだろう?
- 色の動きと、洗剤をつけたところは関係はあるのかな?
- 食紅や洗剤の量を増やしたら、何か変わるかな?
- 色が混ざっているところはあるかな? 何色が表れたかな?
- 洗剤と、牛乳の中の何が反応しているのかな?
子どもの予測される行動・質問
- 綿棒で牛乳を直接かき混ぜる
- 洗剤を牛乳にたくさんつける
洗剤はミルクとミルクのつながりをばらばらにしてしまう働きがあるんだ。ミルクの表面には表面張力という力が働いているけれど、洗剤はこれを弱めてしまう。風船を割った時のゴムの膜のように、洗剤をつけたところからミルクの表面が外側に押しやられるんだ。この勢いにのって色が中心から外側に広がっていくね。この動きはしばらく続くけれど、洗剤が溶けて広がっていくとだんだん弱まっていくよ。
実際に社会で使用されているもの
洗濯に使う洗剤では、水と水のつながりを弱くすることで、服に水がしみこみやすくなるよ。 おなじように、ペンやプリンタのインクにも入っていて、紙にしみこみやすくしているよ
【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授 白數哲久氏】