アクティビティリスト
ラバランプ作りは、酢と油が混ざらない性質と、酢と重曹で起こる泡の反応を使います。この反応でできた泡が上にブクブクと発生する様子を楽しみながら、性質について学んでいきましょう。
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事前準備:液体を使うアクティビティですので、最初から大きなバットなどの中で実施しても良いでしょう。
- 片方の容器の約1/4まで酢を入れます。
- 酢に食紅を入れて、色付きの酢を作ります。
- もう一つの容器の約1/3まで食用油を入れます。
- 食用油が入った容器に、色付きの酢をゆっくり入れます。(お子様の年齢によってはスポイトをご使用ください)酢と食用油はどうなるか観察しましょう。
- 反応が落ち着いたら、小さじ1程度の重曹を入れます。
- その後、酢や重曹を足し観察します。
注意事項
●食用油、酢、重曹の取り扱いに注意してください。 ●濡れたり、汚れても良い服装で取り組みましょう。 ●蓋がある容器は蓋を開けて使用してください。蓋を閉めると、破裂することがあります。
準備物
- 酢
- 食用油
- 重曹
- 食紅
- 透明な容器2個
- スポイト
- 大きめのバット(あれば)
- 新聞紙、牛乳パック、雑巾(片付け用)
- 酢の代わりに水を使ってみる。
- 酢の代わりに水を入れ、さらに、小さく砕いた発砲入浴剤をいれてみる。
- クエン酸の粉を入れてみる。
- 容器の下に携帯電話のライトを当ててみる。
- 年少児童の活動: 酢と食紅を使って色あざやかな酢を作る様子を見せることで、色の変化を楽しむでしょう。また、液体を容器に注ぐことで、手先の動きやコントロールを促すでしょう。
子どもに投げかける質問
- 泡はどんな風に動いているかな?
- 食用油と酢はどちらが下にあるかな?
- 重曹や酢を追加で入れてみると、どんな風に変わるかな?
- 泡ができるとき、どんな音がするかな?
- 色の玉はどうやってできたのかな?
子どもの予測される行動・質問
- 液体をこぼしてしまう
- どうして、泡がぶくぶくなるの?
酢と食用油が混ざらないのは、性質の違いによります。水性、油性など日常的によく聞くことがありますね。
次に、酢が食用油の下に沈むのは酢が食用油より重いからです。酢と重曹が反応してできた二酸化炭素は、色のついた酢をまとった泡になって食用油の中をのぼっていきます。上まで行くと泡がはじけ、色がついた酢は食用油の表面にとどまります。これがだんだん集まって重くなると、色の玉になって落ちていくのです。
実際に社会で使用されているもの
セパレートタイプのドレッシングは酢と食用油でできています。振ってもしばらくすると分離します。
水と油がまざらないのも、酢と食用油と同じです。
昔は傘や合羽(昔のレインコート)を、紙に油をしみこませた油紙で作りました。鳥や哺乳類などは、雨にぬれても体の表面まで水がしみこまないように、体から出る油などをまとっています。水鳥は、羽の表面にていねいに油分をぬることと、羽の間に空気を含むことで、水に浮いていられます。ところが、水面に油が流れ出すと、油は水面に広がり、水鳥の羽と羽の間に入り込み、空気を追い出すので鳥は浮いていられなくなります。