アクティビティリスト
同じ水を使って異なる色の層ができるのはどうしてでしょうか?この実験では、水の密度を変えることによってこのなる重さ層を作り、見た目にも楽しいカラフルな水を作って実験していきます。
- 食紅を使って赤、黄、緑の色がついた水のカップを3つ用意します。
- 赤と黄色のカップに、異なる量のガムシロップを加えます。
- 透明な縦長のカップを二つ用意し、氷でいっぱいにします。
- 氷の入ったカップに、ガムシロップを加えた黄色の水をゆっくりと注ぎます。
- 続けて氷を伝わらせ、静かに2.の赤色の色水を注ぎます。
- 続けてガムシロップの入っていない緑色の色水を注ぎます。
注意事項
●食品用の着色料を使うので、汚れてもいい服装で行いましょう。 ●砂糖や着色料を口に入れないように注意してください。 ●水の色が濃い方がはっきりと層になっているのがわかるので、色付きが悪ければ、食品着色料の量を調整してください。 ●カップから、氷をつたわらせて色水を注ぐのが難しい場合は、スポイトなどで対応してみてください。
準備物
- 透明なガラスまたはプラスチックの容器(高さがあると良い)
- ガムシロップ
- 氷
- 食品用の着色料(赤、黄、青など)
- スプーン
- ビーカーまたはカップ5つ(水を分けるため)
- 違う液体や色を入れてみたらどうなのか?
- トマトジュースを入れるとどうなるだろう?
- 入れてみる順番を変えてみる。
- ガムシロップの入れる量を変えてみる。
- かき氷シロップを使ってみる。
- 年少児童の活動:カップに液体を注ぐという基本的な操作を通じて、手の動きなどを発達させる。また、液体が混ざり合わない現象を通して、視覚的な驚きや好奇心をさす。
- 年中児童の活動:異なる液体同士が混ざり合わない理由や、液体の性質について理解を深める。また、アクティビティの手順を理解し、順序通りに行動することで、計画性や順序の重要性を学べる。
- 年長児童の活動:異なる液体が混ざり合わない不思議な現象を通じて、物質の分離と混合の基本的な原理を理解する。また、アクティビティの途中で起こる変化や現象を観察し、なぜそのような結果が生じたのかを考える。
- 全体的な活動のポイント:●協力とコミュニケーション:アクティビティを通じて仲間と協力し、液体の特性について話し合うことで、コミュニケーションスキルの向上。 ●科学的思考の育成:不思議な飲み物の現象を通じて、科学的な思考や疑問を養う。
子どもに投げかける質問
- なぜシロップを多く入れた水が下に沈むのだろう?
- 水の層が混ざらないようにするには、どんな注意が必要だろう?
- 別の液体を使って同じ実験をすると、どうなると思う?
子どもの予測される行動・質問
- 飲んでいい?
- 液体をこぼしてしまう
水に砂糖を加えると水の密度が増します。色の層ができる理由は、この「密度」の違いにあります。密度とは、同じ量の物質がどれだけのスペースを占めるか、つまり「どれだけ詰まっているか」を示します。この実験では、異なる色の水に異なる量の砂糖を加えます。砂糖が多いほど水の密度が高くなります。密度が高い液体は重く、密度が低い液体は軽いです。そのため、最も砂糖が多く密度が高い赤の水(重い)が一番下に沈み、次に砂糖の少ない(軽い)緑の水が上に重なっていきます。このようにして、異なる密度の水がそれぞれ別々の層を形成し、レインボーのような美しい層ができるのです。異なる「重さ」の水が層を作ることで、色とりどりのきれいな層が見えます。
実際に社会で使用されているもの
砂糖を飲み物に入れると重さで下に溜まってしまいます。均一な甘さにするためにかき混ぜて飲んでいますね。