アクティビティリスト
このアクティビティは、ストローと紙を使って簡単な凧を作ります。自由に創作しながら取り組むものです。安定して飛ばすにはどうしたら良いか、高く長く飛ばすには?と色々と試行錯誤する過程で、空気抵抗やバランス、凧が飛ぶ原理、バランスの保ち方を自然楽しく学ぶ経験になります。
詳しい説明をせずに、材料を多めに用意して自由に取り組ませることをお勧めします。
- ワークシートの文字の記載が見えるように、縦長の向きでおきます
- まず三等分になるように、縦を三つ折りにします。続けて、裏返して四つ折りをします
- 紙を広げて、ワークシートに記載のとおりの[たにおり]と[やまおり]を確認します
- やまおり]部分を中心にもち、紙を縦半分に折ります。[きりとり]の2箇所に切り込みを入れます。中央に空間ができることを確認します
- まず、縦向きにストローを貼ります。紙の中央に作った空間にストローを通し、上下をセロハンテープで貼ります
- 続けて、2本目の横向きストローを貼る際には、中央部分に空間ができるように、両側から中央に紙を寄せながら貼ります。(空気の通り道を作ることが目的です)
- 裏返して、ストローが交差する箇所の縦向きのストローに結び目ができるように糸を結びます
- 出来上がった凧を飛ばします
- うまく飛ぶように工夫します(紙テープや新聞紙をつけてバランスを保たせたり、角を切って形を変えたり試行錯誤します)
- 完成した凧を見せ合い、どこが自分の凧の特徴かどこを工夫したかなどを発表しあいます
注意事項
●ハサミの取り扱いには注意しましょう●走る方向を考えておき、子どもたちがぶつからないように注意しましょう●
準備物
- 大きな紙でチャレンジしてみる(A3用紙や模造紙など)
- 自分の凧に絵を描いたり、飾りをつけたりしてみる
- 何秒間飛んでいるか、比較してみる
- 飛ばすだけでなく、どんなデザインか発表し合う
- 両端を折ったり四隅の角を切ったりして形をアレンジしてみる
- 糸をうまく結べない子どもは、糸を巻いて、テープで止めてやってみる
子どもに投げかける質問
- 走るスピードを変えたらどうなるだろう?
- 紐を持つ位置を変えたら、飛び方は変わるかな?
- よく飛んでる子の凧を観察してみよう。もっと高く飛ぶにはどんな工夫をしたらいいかな?
- 凧の形を変えたら、飛び方は変わるのかな?
- 凧の足の長さを変えたら、飛び方って変わるのかな?
- くるくる回らずに、まっすぐ飛ぶにはどうしたら良いかな?
子どもの予測される行動・質問
- 前を見ずに走ってしまい、転ぶ
- 後ろ向き走りをして、人にぶつかる
- 走って転ぶ
- 子ども同士の糸が絡まったり、凧がぶつかり合ってしまう
凧の上部に結び目があることがポイントです。これは、凧を飛ばすときに凧自体が斜めになることで、向かい風が凧に当たると上昇しやすくなるためです。そして中央部分に隙間を設けることで、風が抜ける通り道ができ、凧が安定しやすくなります。
また、凧が横にブレたり、ぐるぐる回ったりしないように、下部分に足をつけてバランスを保ちます。
実際に社会で使用されているもの
鳥は向かい風に向かって羽根を広げることで生じる上向きの力を利用して、飛び立つことがあります。
【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授 白數哲久氏】