SPARK!

アクティビティリスト

所要時間

20 分 〜

カテゴリー

  • 技術 - Technology -
  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • 光と反射の基本的な理解
  • 創造性
  • 立体的な想像力
  • 観察力

難易度

虹をつくろう
虹をつくろう

古いCDとLEDライトを使用して、キラキラした面と光を利用して虹の模様を作り出します。CDの表面にLEDライトの光を照射し、試行錯誤しながら美しい虹の模様を生み出します。このアクティビティを通して、子どもたちは光と反射の基本的な原理を、視覚的な体験を通じて楽しみながら学ぶことに繋がります。

    事前準備:白い大きな壁がなければ、壁に模造紙や白い布を貼る。もしくは、ホワイトボードの用意をしてください。
  1. 子どもたちに1人に1枚、CDとLEDライトを配ります。「CDを使って虹を作ってみましょう。」と尋ねて、子どもたちが考える時間を作ります
  2. 部屋を暗くして、それぞれで教室内を歩き回って、虹のできる場所を探しに行きます
  3. 子どもたち同士、どうやって虹が作り出せたか教え合いっこをします
  4. うまく虹を作り出せる子どもがいたら、LEDライトをCDの盤面に当てて、どのように工夫してやってみたかを他の子どもに説明する機会を作ります
注意事項

●LEDライトは強いものである方が綺麗な虹色ができます。●準備する本数は、先生と子どもの数などを考慮し、安全に実施できる本数を準備してください。●直接目に強い光が当たると、眼球や網膜にダメージを与える可能性があります。光を目に当てないように注意してください。●使い方のルール「ライトを自分の目や友達の目に当てない」などを決めて、説明してください。

準備物
  • LEDライト(懐中電灯。できれば1人に1つ)
  • 白くて広い壁 (もしくは大きな白の模造紙か布、ホワイトボードなど)
  • 使わなくなったCD (DVDは不適)
  • もっと色の濃い虹を作ってみる (白い壁、暗い影、光の当て方とそれぞれの距離の調整が必要)
  • 環境や角度を変えて、虹の出現条件を変える実験をする
  • 虹色をテーマにしたアート活動で、創造性を育む
  • 座ったまま、テーブルや椅子でも虹はできるかな?
  • 色違いの折り紙や画用紙などにも虹はできるかな?どんな色だろう?
  • 天井や自分の服などに映し出せるかやってみる
子どもに投げかける質問
  • 虹には何色があるかな?
  • 虹の色はいつも同じ順番かな?
  • お友達の虹は同じ色かな?みてみよう!
  • 日常生活で虹のような色を見ることはあるかな?
  • 濃い色の虹を作るには、どんな工夫をしたかな?
  • CDを回転させてみたらどんな変化があるだろう?
子どもの予測される行動・質問
  • LEDライトの光を目に当てたり、覗き込んでしまう(直接目に強い光が当たると、眼球や網膜にダメージを与える可能性があります)

CDの表面はキラキラした鏡面の特性を持ち、光を反射しやすいです。LEDライトの光がCDの表面に当たると、その光が反射され、虹のようなカラフルな模様が生まれます。CDを回転させることで、LEDライトの光が一定方向からCDの表面に当たるため、模様が連続して生成されます。
このように、CDとLEDライトの組み合わせによって、虹の模様を作り出すことができます。

実際に社会で使用されているもの

インテリアのサンキャッチャーは、光を利用して部屋の中に美しい色彩を生み出します。光がサンキャッチャーの表面に当たると、その表面が反射し、周囲に虹のような美しい模様が広がります。
また、宝石のカット面も光と反射の原理に基づいています。宝石のカット面が特定の角度で設計されると、光が内部で反射し、宝石が美しいきらめきを放ちます。この技術は、宝石の価値を高めるだけでなく、宝石をより美しく見せるために使用されます。
さらに、色付きのLEDライトや色の変わるクリスマスイルミネーションも,
LEDライトが特定の色で発光すると、周囲の物体がその色に反射され、美しい光景が生まれます。
最後に、光の色の分離と結合の原理は、テレビ画面の色の調整にも使用されています。テレビ画面では、RGB(赤、緑、青)の光を組み合わせてさまざまな色を再現します。この原理を理解することで、テレビ画面の色や明るさを調整することができます。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

20 分 〜

カテゴリー

  • 技術 - Technology -
  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • 創造力
  • 空間認識能力
  • 観察力

難易度

マイクロカメラで野菜の断面を観察しよう!
マイクロカメラで野菜の断面を観察しよう!

観察した事物の特徴を記録することは、科学的な調査や研究での基礎となります。また、様々な自然素材の特性を観察し、それをアートに応用することで、素材の特性に関する基本的な理解が深めていきましょう。

  1. 子どもたちにカメラの基本的な使い方を教えます。
  2. スライスした野菜を窓に貼ります。  (野菜を窓に貼ることで、普段とは違う角度から光を通して野菜の構造を見ることができます)
  3. (窓に貼るのが難しい場合は)スライスした野菜をお皿などに並べます。
  4. カメラを使って野菜の断面を撮影します。
  5. 撮影した写真を貼りだし、詳しく観察してみましょう。
注意事項

スライサーや包丁などの刃物は子どもたちに近づけないようにご注意ください。

準備物
  • スマートフォンまたはタブレット
  • スマートフォン取付タイプのマクロレンズ
  • 色々な種類の野菜
  • スライサーもしくは包丁・まな板
  • タッパーもしくはお皿(スライスした野菜を入り撮影するときに野菜を入れたりする用)
  • アルコールスプレー(窓拭き用)
  • 写真印刷用のプリンター
  • 撮影した写真を元に、チームで大きな共同作品を作ることができます。
  • 野菜の断面の絵を描きます。写真と同様に子どもたちがどこに注目し観察しているのか個性を知ることができます。
  • 同じ野菜でも切り方を変えて見たものを観察します。
  • 年少児童の活動:カメラの基本的な使い方を学び、自分の興味を持ったものを撮影する楽しさを体験する。また、野菜のスライスや写真の撮影を通じて、自分のアイディアや新しい発見を楽しむ。
  • 年中児童の活動:断面写真を見ることで、視覚的な理解を深め、物の構造や形状に興味を持ちます。
  • 年長児童の活動:カメラの基本的な使い方を学び、上手に写真を撮る技術が向上。また、観察した事物の特徴を細かく記録し、自分の発見を整理する。
  • 全体的な活動のポイント:●完成の発達:視覚的な刺激を通じて感性の発達を促進し、子どもたちが興味を持って学び、発見する機会を提供する。 ●コミュニケーションの機会:撮影した写真を貼りだして詳しく見る際に、子どもたち同士が気づきや考えを共有し合い、コミュニケーションの機会を提供する。
子どもに投げかける質問
  • どの野菜の断面が一番おもしろい形をしているかな?
  • 形、色、質感などを観察してみると、どんな形に似ているかな?
  • 撮影した中で、どれが一番好き?それはどうしてかな?
  • 似ている野菜に何か特徴はあるかな?
  • どんな仲間分けができるかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 食べていいですか?
  • 触っていいですか?

野菜は植物なのでそれぞれの構造があります。茎や根、花や実、葉になっている部分で構造が異なります。例えば実の中には、タネのもとが入っていることがあります。また、水の通り道や、成長のために細胞が集まっているところがあります。

実際に社会で使用されているもの

野菜は切り方によって断面の形が異なるので、同じ食材でも料理によって切り方を使い分け食卓を楽しくしています。
また、病院で使われているCTスキャンやMRIは、断面を撮影しています。体の中の悪いところを見つけ病気を発見することができます。

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 技術 - Technology -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • デザイン
  • 巧緻性
  • 観察力

難易度

プレゼントに!オリジナルバスボムを作ろう
プレゼントに!オリジナルバスボムを作ろう

重曹とクエン酸を粉のまままぜても何も起きませんが、水に溶かすと2つが反応して二酸化炭素を出します。これがバスボム(入浴剤)が泡を出すしくみです。バスボムを水やお湯に溶かし、温泉のような炭酸泉をつくってみましょう。

  1. 材料を全てポリ袋に入れます。 食紅を入れる場合は、耳かき一杯分くらいで十分です。
  2. ポリ袋の口をしばり、振ってよく混ぜます。 かたまりになっている部分があれば、この時に細かく砕きます。
  3. 中身をボウルに出して、水を入れた霧吹きで軽くしめらせます。 濡らしすぎず、ぎゅっと握ると固められるくらいの固さにします
  4. お菓子の型やカプセルなどに入れて好きな形にします。くずれないように スプーンやすりこぎの棒などを使ってぎゅっとしっかり押し固めます。
  5. 固まりきる前に(触ってみて崩れそうにないことを確認)型から出し、 乾燥した風通しの良いところで2~3日乾かします。
注意事項

飲用ではありません。コップを含む食器の中にバスボムを入れて観察するなどは、誤飲の可能性が高まります。重曹が目に入らないように注意してください。

準備物
  • (1個分)
  • 重曹 30g
  • クエン酸 15g
  • 塩 15g
  • 食紅、アロマオイル 少量(お好みで)
  • ポリ袋
  • ボウル
  • 霧吹き
  • 型(クッキー型、カプセルトイのカプセルなど)
  • クエン酸や重曹は、どんな時に使うのかを調べてみよう
  • お店に売られている入浴剤の材料を調べてみよう
  • 同じ材料は入っているかな?
子どもに投げかける質問
  • 色や香りをつけてみよう
  • どんな色にしたい?その色を作るには、どうしたらいいかな?
子どもの予測される行動・質問
  • いくつか作ったうちの1個を割ってかたさを確かめる
  • 水を粉にたくさんかけて観察する

重曹とクエン酸を粉のまままぜても何も起きませんが、水に溶かすと2つが反応して二酸化炭素を出します。これがバスボム(入浴剤)が泡を出すしくみです。2種類の粉をかわいたままおし固めることはできないので、水でしめらせます。消毒用アルコールが乾くにつれて粉と粉が密着して固まっていきます。

実際に社会で使用されているもの

バスボムでは、出てきたあわをお湯に溶かすことで、温泉のような炭酸泉をつくっているよ。 ホットケーキは、卵を泡立てなくてもふくらんでふわふわになるね。これは、材料のベーキングパウダー ( 重曹 ) から泡がたくさんでてくるからなんだ。

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 技術 - Technology -
  • 数学 - Mathematics -

身につくスキル

  • デザイン
  • 課題解決

難易度

ロボットの道案内をしよう
ロボットの道案内をしよう

何かを行うとき、私たちは何気なく行う手順を考え、どれぐらい動作をくりかえるかなども考えます。同じことを他の人やロボットにやってもらうためには、どうすれば良いのか伝えるための論理的な思考を身につけていきましょう。

  1. マスになる四角を書いてつなげて地図をつくります。
  2. 四角の数は4×4、6×7などやりやすそうな数で大丈夫です。
  3. 好きな場所の四角に、お店や信号、道路工事などを書き込みます。
  4. スタートとゴールの位置を決め、スタートにコマを置きます。
  5. スタート前に、プログラマー役とロボット役を決めます。
  6. プログラマー役はロボット役に指示を出します。
  7. 例1:「左に1つ進む。次に前に1つ進むをくりかえしながら進みます」と、指示を出します。
  8. 例2:「花屋さんに寄ってからゴールに行きます」と、指示を出します。
  9. 前後左右の進行方向が人によって違うと、うまく進められないことがあります。
  10. そんな時はどうしたら解決できるでしょうか。話し合いましょう。
注意事項

碁盤の目のような地図をつくり、いろいろな店や信号、道路工事などを描く活動から始めるのはどうでしょう。

準備物
  • 大きな紙(A3 以上だとやりやすい)
  • ペンなどの描くもの
  • コマに使うもの(おもちゃ、フィギュアなど)
  • 一番少ない指示や、一番短い距離でゴールにたどり着く方法を考える
  • もっと広い地図でやってみよう
  • 途中で「〇〇」によってからゴールにたどり着くようにしてみよう
子どもに投げかける質問
  • 何回かやってもゴールまで辿り着けないときは、2人でいっしょに コマを進めてみましょう。
  • どんなときに同じ動きをしているかな?
  • うまくいかなかったところは、どうしてうまくいかなかったのかな?
  • どうしたら解決できそうかな?
  • 同じ動きをする部分を書き換えると、どんないいことがあるかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 右や左、歩数の数字を間違えて辿り着かない

何かを行うとき、私たちは何気なく行う手順を考えています。また、どれぐらいするかも考えます。同じことを他の人にやってもらうためには、どのように行うのかきちんと伝えなくてはなりませんが、情報が多いと伝えにくくなります。できるだけ簡潔に、そして正確に伝えるときに、論理的な思考が必要になります。

実際に社会で使用されているもの

カーナビなどのナビゲーション機器の指示。

アクティビティリスト

所要時間

20 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 技術 - Technology -
  • 科学 - Science -

身につくスキル

  • デザイン
  • 思考力
  • 観察力
  • 課題解決

難易度

エッグチャレンジ〜卵を救え!〜
エッグチャレンジ〜卵を救え!〜

重さのあるものを高いところから落とすと、そのものの重さと重力も加わり、強い力で地面と衝突し割れてしまいます。今回はうずらの卵を使って、どうしたら割れないかをトライ&エラーを繰り返しながら考えていきましょう。

  1. 粘土をうずらの卵とだいたい同じ大きさ・重さに丸めます。粘土の卵ができたら、ナイロンパックに入れてしっかり蓋を閉じます。
  2. 1で作った粘土の卵を高いところから落としてみます。
  3. 落とした粘土の卵の形が、どのように変形しているか観察してみます。どうしたら卵が割れないか(粘土の卵が変形しないか)考えます。
  4. 紙とマスキングテープを使って卵が割れない方法を一人一人で考えて、粘土の卵を再度同じ高さから落としてみます。
  5. 4を2〜3回行い、粘土の卵が変形しない(卵が割れない)方法を考えられたら、最後に自分たちが考えた割れない方法を実際のうずらの卵で、チャレンジします。
  6. みんなのうずらの卵がどうなったか結果を共有したり、観察してみましょう。
注意事項

●万が一、卵が割れた時のために袋の中に入れて卵は取り扱います。こうすることで、片付けもしやすく、卵アレルギーのある子どもに影響が出ないように十分注意しましょう。 ●食べ物を粗末にしないために、練習では粘土を代用品として使用します。最後の実験で使ったうずらの卵は、割れた卵の中身を観察することで、生物的な要素の応用的な学びに繋げましょう。 ●割れた卵の殻で怪我をしないように気をつけましょう。

準備物
  • 卵を割れないようにするエッグプロテクターはどんな構造だったら良いか 考えてみる。人のを見て参考にし、真似をしてみる。
  • 回転翼のタイプで作ってみる。
  • 紙をもう一枚追加で配る。2枚の紙を組み合わせて、割れない方法を考えてみる。
  • 割れた卵の殻を袋の中から取り出して観察してみると、殻や膜に守られていることに気づくかな。殻の内側や卵の構造の観察をしてみる。
  • 高さの違うところから落としてみて、同じものでも落ち方が違うか観察してみる。
  • 年少児童の活動:うずらの卵を観察して、色や形、模様を描いてみる。卵を落としてみて、形が変わることを観察する。
  • 年中児童の活動:自分のアイデアで割れる割れないを理解してきている年齢。時間をかけて考えて、創作する時間を確保してあげる。
  • 年長児童の活動:この場合ならどうなるかな?と様々な状況を変えて考える機会を作ってあげる。また、協力と共有の理解ができる年齢。お互いに学び合う状況をつくる。
  • 全体的な活動のポイント:卵を守るという課題達成のために、アイデアを出し合うという強力とコミュニケーション能力の向上。また、問題解決能力の向上。
子どもに投げかける質問
  • 卵はどんな風に売られているかな?思い出してみよう
  • 割れたのは、高いところから落としたからかな?早いスピードだったからかな?
  • 今回割れたのは(or 今回割れなかったのは)、何をどうしたからだったのだろう。次はどうやってみる?
  • 卵の表面にはどんな模様があるかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 卵を割ってしまう
  • 割れた卵の殻で怪我をする
  • バネのようなものを考える

重さのあるものを高いところから落とすとそのものの重さで割れます。
紙一枚であってもクシャクシャタイプだと緩衝材の役割を担ったり、パラシュートや回転するようなタイプだと、落ちる速度をゆっくりにすることで、衝撃の緩和につなげることができます。同じ道具でも工夫することで、様々な保護の役割を作れて、面白いですね。

実際に社会で使用されているもの

スーパー等で売られている卵の輸送パックをはじめとして、フルーツや豆腐など傷つきやすいもののケースには工夫がされています。
また、卵パックの構造は先端が硬くできており、卵自体の硬さと関連しているものがあります。
パラシュートや回転するようなタイプのものは、遠くに飛ばすための植物の「種」が同じ形のもので存在します。

アクティビティリスト

所要時間

20 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 技術 - Technology -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • デザイン
  • 立体的な想像力
  • 課題解決

難易度

オリジナル飛行機発射台を作ろう
オリジナル飛行機発射台を作ろう

アメリカで巨大なカタパルトを使ってロケットを打ち上げる試みが注目されていますが、これは、発射台としてのカタパルトが蓄積したエネルギーを飛行機に伝達し、それが飛行機を前方に押し出す力として作用する原理を利用しています。カタパルトと紙飛行機を使って実際に試してみましょう。

  1. 紙飛行機を作ります。基本のへそひこうきの作り方です。 テープで止めると安定して飛びやすくなります。
  2. 折り目の作成:まず、紙を縦に半分に折り、折り目をつけます。その後、紙の両側の先端を内側に折り込み、片側が三角形になるようにします。
  3. 頂点の折り曲げ:作成した三角の頂点を、紙の反対側の端に向かって折ります。このとき、三角の高さが大体半分ほどになるように折ります。
  4. 三角形作成:先ほどの手順を繰り返し、紙の両側の先端を内側に折り込み、再び片辺が三角になるようにします。
  5. 先端の折り曲げ:「頂点の折り曲げ」の手順で内側に折り込んだ際に飛び出た先端を、三角形の先端に向かって折り曲げます。
  6. 羽の形成:飛行機をひっくり返し、中心で折ります。その後、羽の形を作るために両端を反対側に折ります。
  7. 飛行機の端を折り返し、先端が尖らないようにしましょう。これにより、飛行の安定性が向上します。 また、発射台で輪ゴムを引っ掛けるために、飛行機の内側先端を適切に折り曲げましょう。これにより、輪ゴムを使った発射が容易になります。
  8. 次に、好きな箱や紙コップ、輪ゴム、セロハンテープなどを使って、紙飛行機を飛ばす発射台を作ります。輪ゴムを繋げてみたり、箱を組みわせてみたり、作り方は自由です。
  9. 発射台ができたら、みんなに見せて、お互いに自分の発射台の説明をして飛ばしてみましょう。
  10. 一斉に飛ばしてみてもいいし、メジャーのようなものを床において、どこまで飛ぶか競ってもいいでしょう。
注意事項

● 飛ばす方向を全員で統一して、飛ばす先に他の園児がいないか確認した上で飛ばすように周知してください。 ● はさみや輪ゴム、割り箸・空箱など、鋭角・鋭利なものを使うので取り扱いには注意しましょう。 ● 割り箸は、てこの原理を応用して飛ばすものを作った場合に使用します(割り箸自体を飛ばすものではありません)

準備物
  • 紙飛行機をつくる用の紙 (縦長、A4サイズがおすすめ)
  • 発射台用の空箱(お菓子の空箱など。ティッシュ箱より強度のある箱がおすすめ)
  • 輪ゴム
  • セロハンテープ
  • はさみ
  • 紙コップ
  • 割り箸(あれば)
  • 輪ゴムの強さの違うものを用意して、試しながら考えてみる。
  • 年少さんが描いた紙飛行機を年長さんの発射台で飛ばしてみる。
  • 紙飛行機だけでなく、発射台にも絵を描き加えるなどデザインを楽しむ
  • 発射台作りや紙飛行機作り、デザイン、飛ばすなど様々な要素が含まれているので、それぞれの子どもの興味関心があるものを集中的に取り組む時間を持っても楽しいかもしれません。
  • 手だけで飛ばす紙飛行機と発射台を使う(何か道具を使う)と、どのように飛び方が変化したかを観察して考える実験です。違いに注目してみましょう!!!
  • 年少さんは手で飛ばし、年長さんは発射台を使って飛ばし合いっこしてみる。
  • 年少児童の活動:紙飛行機を自分で作ってみる。また、空箱に絵を描く。その箱を年長や年中さんに使ってもらう。
  • 年中児童の活動:見本や補足説明をすることで、自分で実践する。また、メジャーなどを使うことで、競争と協力を学ぶ機会をつくる。
  • 年長児童の活動:共有や発表の機会を持つことで自信や自己表現力につなげる。幼い子との関わりで、コミュニケーションや関わりを学ぶ機会を持つ。
  • 全体的な活動のポイント:創造力と手作りの楽しさを体験し、手仕事の基本的なスキルを身につける。協力し合い、自分の作品を共有してコミュニケーションと自己表現力を向上。
子どもに投げかける質問
  • 一番飛んだ発射台はどんな特徴があった?
  • どんなふうに力が加わって、飛んだと思う?
  • どうしたらもっと遠くに飛ばせると思う?
  • 手だけで飛ばす飛行機とどんな違いがあった?
  • 発射台と手だと、どちらが遠くまで飛ばせたかな? どちらが速かったかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 指や顔、体に輪ゴムをひっぱったものが当たってしまう
  • 飛行機が飛んだ先の場所で、試行錯誤に夢中になって、飛んできた飛行機などに当たってしまう

このアクティビティでは、発射台を使うことで蓄えられたエネルギーが飛行機に伝わり、それが飛行機を前方に押し出す力となります。輪ゴムが引っ掛かる部分にエネルギーを蓄え、それが解放される瞬間に飛行機が飛びます。
瞬間的に強い力が加わるので、飛行機には強度が必要です。また、輪ゴムが縮む方向と飛行機の飛ぶ方向で同じでないと、羽が空気の抵抗を受けるので、うまく飛びません。
カタパルトとは、大きな発射台とのこと。原理はシンプルで、大きな「ひじ」のようなものを使います。この「ひじ」の一方の端には投げたい物を置き、もう一方の端には重りをつけます。
この原理は、ブランコを使って遊んでいる時と似ています。ブランコに乗っているとき、足で地面を強く押すと、ブランコは高く上がりますよね。カタパルトもこれと同じで、重りを使って「ひじ」を強く押すことで、物を遠くに飛ばすことができるんです。

実際に社会で使用されているもの

最近では米国企業が巨大カタパルトを使ってロケットを発射しようとするなど、再び注目が集まっています。
スペースシャトルの発射台、遊園地のアトラクションや、逆バンジーやバッティングセンターの機械などで応用されているものがあります。

アクティビティリスト

所要時間

20 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 技術 - Technology -
  • 数学 - Mathematics -

身につくスキル

  • コミュニケーション
  • 課題解決

難易度

宝の地図で宝探しをしよう
宝の地図で宝探しをしよう

宝物を隠したときに、どのように行き方を説明するとちゃんと宝物にたどり着けるでしょうか。人によって感じ方は様々。誰が見ても宝物にたどりつけるようにするにはどのような工夫が必要か考えていきます。

  1. 宝物を隠す側と探す側に分かれます。
  2. 隠す側は部屋のどこかに宝物をかくし、スタート位置から宝物までの行き方を紙に書きます(「10 歩大股でまっすぐ歩く」、「右に曲がる」など)
  3. 探す側は紙を見て、スタート位置から宝物がある地点まで向かいます。
    隠す側は、その様子をドキドキしながら見守りましょう。
  4. 探す側が宝物を見つけられたら成功です!見つけられなかったら、隠す側はもう一度指示を書き直します。
注意事項

歩くときは前を見て歩きましょう。地図を読みながら歩くと、他の人や壁にぶつかる危険があります。

準備物
  • 宝物(おもちゃ、お菓子などなんでもOK)
  • ペン
  • 宝物の隠し場所以外に、通らなければいけないチェックポイントを作る
  • 宝物を増やす
  • 目標物への指示を出す
  • 時計の針の方向で指示を出す(例:10 時の方向にへ行く)
子どもに投げかける質問
  • どうやって行き方が書かれていると、ちゃんと宝物にたどり着けるかな?
  • (どうしても上手くいかない時に)隠す人と探す人で、いっしょに歩いてみよう。歩幅は違わないかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 紙に書いていない行動をする
  • 紙を無視して行動する

探す人と隠す人で、歩幅などが少し違うね。
人によって感じ方はいろいろ違うから、宝の地図だけではなかなか見つけづらいんだ。

 

実際に社会で使用されているもの

カーナビも、ゴールへの行き方を一つずつ教えてくれるね。カーナビは「200メートル進んで右に曲がる」のように人によって長さが変わらない言い方で距離を教えるから、誰でも目的地に行けるよ。

アクティビティリスト

所要時間

20 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 技術 - Technology -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • デザイン
  • 観察力

難易度

アニメーションの最初の一歩 ソーマトロープを作ろう
アニメーションの最初の一歩 ソーマトロープを作ろう

アニメは止まった絵からできているのを知っていましたか?絵が早く切り変わると、人の目や頭のはたらきが関係して前の絵と次の絵が混ざって見えるんです。これを利用してアニメーションを作ってみましょう。

  1. 厚紙にコップのふちなどを使って同じ大きさの丸を3つ描き、切り取ります。
  2. 丸い厚紙に、それぞれ絵をかきます。二つ合わせた時に一つの絵になるようなものを考えてみましょう。
  3. 片方の厚紙の裏に、セロハンテープを使ってストローを貼りつけます。
    (強度と安全性のバランスを考えると、紙ストローがおすすめです)
  4. のりを使って、3枚の厚紙を裏面同士でのりで貼り合わせます。
  5. のりが固まれば完成です!両手をすり合わせるようにして、ストローを回すと絵が合体して見えます。
注意事項

先のとがった竹串を使います。

準備物
  • 厚紙
  • 紙ストロー(竹串)
    (プラスチックストロー、または丸ばしでもよい)
  • セロハンテープ
  • 濃い色のペン
  • ハサミ
  • のり
  • 2 枚以上の絵を組み合わせたものを作ってみる
  • 紙の枚数を増やし、アニメーションを作ってみる
子どもに投げかける質問
  • 回すスピードを変えると、見え方はどう変わるかな?
子どもの予測される行動・質問
  • いつも見るアニメは、もっとうごいているよ。

絵がはやくきりかわると、前の絵と次の絵がどっちも見えるね。次の絵だけが見えるはずなのに、前の絵も残っていることを「残像(ざんぞう)」と言うよ。これには、人の目や頭のはたらきが関係しているんだ。絵がはやくきりかわると、前の絵と次の絵が頭の中で混ざって、人には両方がそこにあるように見えてしまうんだ。

実際に社会で使用されているもの

テレビアニメも、止まった絵からできている。少しずつちがう絵を次々に切り替えることで、動いてるように見せているよ。