アクティビティリスト
ほとんどの色は、赤、青、黄の混ぜる割合を変えて表すことができます。全ての色を混ぜると、茶色っぽい色になります。茶色のペンのインクを溶かして、私たちが普段見ている色がどのように作られているのかを発見していきましょう。
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事前準備:こよりに使うためのティッシュペーパーなどは適度な大きさに切り分けておくと、アクティビティがスムーズに進行できます。
- コーヒーフィルターを切り開き、袋状ではない台形の1枚にします。
- 竹串を使い、中心にこよりを通す小さな穴を開けます。
- 穴を囲むように4種類のペンで交わらない線を描きます。
- 細長いティッシュペーパーで10cm程度のこよりを作ります。
- こよりを、フィルターの穴に刺しこみ、上端が約2cm突き出るようにします。
- カップの水がゆっくりとこよりを通じてフィルターに染み渡るようにします。
- 茶色の水性ペンがさまざまな色に変わることを観察します。
注意事項
●油性や水性顔料マーカー(例:PROCKEY)は、このアクティビティには不向きです。 ●竹串やハサミなどの取り扱いに注意してください。
- 虹や孔雀の羽など、絵を想像して描いてみる
- 水の広がりを観察する
- 色の混ざり具合を観察する
- 年少児童の活動:形、色、コーヒーフィルターの触感など基本的なものの理解や茶色の違いを楽しむ
- 年中児童の活動:こよりや穴を開けたりなどの細い動きができるようになり、水を吸い上げることで変化する色の観察を楽しむ
- 年長児童の活動:水の浸透の理解を促します。水や色の広がりをイメージして、デザインを楽しむ。また、浸透する前後の違いを観察し、変化を楽しむ
子どもに投げかける質問
- 茶色のペンはどんな色に変化した?
- 色が広がるものと広がらないものの違いは何だろう?
- 何色と何色が混ざったらどんな色になったかな?
子どもの予測される行動・質問
- スポイドでうまく水滴を落とすことができない
ほとんどの色は、赤、青、黄の混ぜる割合を変えて表すことができます。全ての色を混ぜると、茶色っぽい色になります。低コストで、茶色のペンのインクを作る場合、この3色を混ぜているのです。
このアクティビティでは、水(溶媒)がマーカーのインク(溶質)を溶かしながら、広がっていきます。色によって広がりやすさが違うので、だんだんと色が分かれていきます。
実際に社会で使用されているもの
習字で使う墨汁は水に溶けずに、服につくと落ちにくいです。そこで、練習用に水に溶けやすいインクを使うことがあります。この他に、裁縫用に布に印をつけるチャコールペンにも、洗うと落ちやすいインクが使われています。
インクジェットプリンタでは、小さな点で色をつけ、色の組み合わせで様々な色を表現しています。