アクティビティリスト

食品トレーやストロー、竹串を使って車を作り、うちわで風を当てて動かすアクティビティです。画用紙の向きを変えると車の動きが変わるため、試行錯誤しながらより速く長く走る方法を工夫し、進み方の変化を観察しましょう。
- ストローを4cm程度の長さに切り、また、トレーの向きと、タイヤをつける向きを考えます
- 食品トレーの裏側に切っておいたストロー2本を貼ります
- ストローの間に竹串を1本ずつ通します
- 竹串の先端に隙間用テープ(15cm程度)をセロハンテープで巻き付けてタイヤをつくります
- セロハンテープを長く切り、隙間テープのタイヤを一周巻きつけて、とめます
- 手で押したり、うちわであおいだりして、トレーが進むかを試します
- トレーに画用紙をつけて、トレーの進み方の変化を試します
- 画用紙の曲がっている向きの逆向きから、風を送ってみて動きを観察します
注意事項
●竹串の先端が目に入らないように気をつける ●トレーのサイズより竹串が左右どちらも4cm以上長くなるようにしましょう。
- 2台を向かい合わせて後ろから仰ぐ、パタパタ相撲をやってみる
- 速さを競うゲームをやってみる
- タイヤの大きさを変えて進むかやってみる
- 他にどんな遊びができそうか考えてみる
子どもに投げかける質問
- どっちが早いかな?
- どのように画用紙を貼ると、早く進むかな?
- どっちが遠くまで進むかな?
子どもの予測される行動・質問
- 竹串で、指などを突いてしまう
- 隙間テープの巻き方がゆるく、タイヤが丸くならずに段差ができてしまう
車を早く遠くまで進ませるには、より多くの風をのがさずに受け止めると同時に、車が進んだ時の空気抵抗を減らすように、帆の形を工夫しなくてはなりません。一般的にはコップをたてに半分に切ったアーチ形の帆が適しています。へこんでいる谷側からあおぐと進みますが、ふくらんでいる山側からあおぐと驚くほど進まないことがあります。これは、帆のふちで風が回り込んで複雑な動きをするからです。
車体の重さも重要です。より多くの風を受けようと帆を大きくすると重くなり動きにくくなります。強い風をつくるためのあおぎかたも大切です。
タイヤが丸くないと、時々止まってブレーキがかかったようになるのが分かります。
4輪のタイヤの大きさが少し違うと、車体が上下する面白い動きが見られることがあります。なぜ車体が上下するか、観察するように促すといいでしょう。
画用紙をどのような形にするのがいいか、またどのように貼りつけるとより多くの風を受け止められるか試してみてください。タイヤの向きや竹串の位置などの調整をし、試行錯誤して得られた考えや理由、その結果を発表しあうことも学びの要素の一つです。
実際に社会で使用されているもの
タイヤの調整は自動車の構造に関連してきます。
また、画用紙をトレーの上に貼り付けるのは、帆の役割を担います。これは、ウインドサーフィン、ヨットなどは、風を受けて進行方向やスピードを調整して競いあうスポーツと関連づけられます。
【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授 白數哲久氏】