SPARK!

アクティビティリスト

所要時間

45 分 〜

カテゴリー

  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • デザイン
  • 創造力
  • 巧緻性
  • 模倣する力
  • 観察力

難易度

葉っぱの色を紙にうつしてみよう
葉っぱの色を紙にうつしてみよう

このアクティビティでは、葉っぱを使って色や形を紙に写し出しながら、自然に触れながら楽しむことができます。葉っぱをこすって模様を写し出すと、自然の不思議や美しさに気づくことができます。そのあとで、写し取った模様を使って、自由に絵や作品を作る時間があります。
この活動を通して、植物の特徴や色がどのようにできているかを知るきっかけになったり、想像力を広げたりすることができます。自然と親しみながら、自分らしい表現を楽しむ体験になるでしょう。

  1. 葉っぱは大きさや色だけでなく、硬さも違うことを本などで説明します
  2. 葉っぱを探しにいきます。好きな葉っぱを2〜3種類選びます
  3. 机の上に、白い紙、その上に葉っぱ、その上にさらし布の順番に重ねます
  4. スプーンの持ち手の下の方をもち、紙を回しがら、スプーンの丸い部分を机にこすりつけるように動かします
  5. どのように色が紙にうつしだされているか、観察します
  6. うつしだされた葉の形や模様を、子どもたちの自由な発想でさらに創作を深めます
  7. 最後に、お互いにどんな形に見えるか、どんな形を作ったのか見せ合い話し合います
注意事項

●植物の色が浸透しやすい素材の机の場合は、ビニールや新聞紙などを敷いてください

準備物
  • 植物(葉っぱ、花びら、例:ハナミズキ、マンサクの色素の濃い葉っぱ) →身近にある葉っぱや花びらで実践してみてください!
  • さらし布 (小さめでOK)
  • ステンレスのスプーン(小さめでOK)
  • ペンや色鉛筆、クレヨンなど
  • ハサミ
  • ビニール手袋(アレルギーを防ぐために必要であれば準備)
  • 園や近隣の公園などで、硬さや色、大きさの違うさまざまな葉を探して実験してみる
  • お城・魚・人などのテーマを決めて創作してみる
  • <葉っぱを選ぶポイント> ●硬めの葉より、柔らかめの葉が実験しやすいです。葉に水分があるものが良いです ●柔らかいものでもうまくいくものとそうでないものがあります。色々と試してください(柔らかすぎると、布にひっついてしまいます)
  • オススメの葉・・・バラ科・ツツジ科の葉、カタバミの葉、ペンタスの花、(桜の葉)
  • オススメではない葉・・・落ち葉、ツバキの葉
子どもに投げかける質問
  • スプーンでこすったとき、どんな模様が出てきた?
  • 写し取った模様は何かに似ているかな?
  • 他の葉っぱや花で試してみたら、どんな模様ができると思う?
  • どの葉っぱを選んだの?どうしてそれを選んだの?
子どもの予測される行動・質問
  • スプーンで強くこすりすぎて、紙や布が破れてしまう
  • 「なんで葉っぱの色が紙に移るの?」と仕組みに興味を持つ
  • 「もっとたくさんの色を写しだそう!」と創作の幅を広げたがる

葉っぱの中にはクロロフィル(緑色の色素)やアントシアニン(赤や紫の色素)といった色素が含まれています。

スプーンで圧力をかけると、葉の表皮などの組織がつぶれて色素がしみ出して紙に移ります。
また、葉っぱの形や模様は、葉脈の配置によるものです。このアクティビティでは、植物が自然に持つ模様や色の特性を学ぶことができます。

実際に社会で使用されているもの

自然の持つ色や形は、さまざまな分野で活用されています。
例えば、植物染料を使った草木染めは、植物から色素を抽出して布や紙を染める技術で、ファッションやアートの分野で広く利用されています。この伝統技術は、自然由来の色合いを大切にしながら、現代でも持続可能なデザインの一環として注目されています。
また、植物標本は、葉や花の形や構造を保存して研究や教育に役立てる手法で、科学や博物館の展示でも重要な役割を果たしています。こうした標本から、自然の細部を学び取ることができます。
グラフィックデザインの分野でも、自然の形や模様はポスターやロゴなどのデザインに取り入れられ、視覚的な魅力を高める要素として使われています。
この活動を通じて、自然の模様や色彩の美しさに触れ、それが社会でどのように生かされているのかを知る機会になるでしょう。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

20 分 〜

カテゴリー

  • 芸術 - Arts -
  • 数学 - Mathematics -

身につくスキル

  • デザイン
  • 創造力
  • 巧緻性
  • 模倣する力

難易度

魔法のかたち
魔法のかたち

小さなピースを魔法のようにいくつか組み合わせて大きな作品をつくります。あらかじめ決められた形に仕上げるためには、慎重にピースを選び、適切な場所に配置しなくてはなりません。
試行錯誤しながら、苦労してつくりあげた時には、達成感を感じることでしょう。
また、自由に形を作る場合は、ピースが限られているので、思い通りの形に近づけるために、様々な工夫をすることになります。

  1. ワークシートからピースを切り抜きます
  2. ピースのそれぞれのかたちの似ているところを話し合います
  3. 仲間わけをしながら、丸・三角・四角・おうぎ形でまとまりをつくります (三角形や半円、正方形などの形の説明をします)
  4. 見本をみながら、ピースを組み合わせて見本と同じ形を作ることに挑戦します
  5. 子どもたちの自由な発想で、お城・魚・人などのテーマを決めて創作します
  6. 最後に、お互いにどんな形に見えるか、どんな形を作ったのか見せ合い話し合います
注意事項

●ハサミの使い方に注意しましょう●ワークシートを準備しましょう

準備物
  • ワークシート
  • ハサミ
  • 動物園や幼稚園などのテーマを決めて大きな紙にみんなの作品を集めて貼る
  • 紙の上でピースを組み合わせ、その後クレヨンなどで書き足してみる
  • 絵本や図鑑などを見本に、ピースを組み合わせてつくってみる
  • ピースを増やして創作する
子どもに投げかける質問
  • 四角と三角を組み合わせると何ができるだろう?
  • ここで別の形を使ったらどうなると思う?
  • そのアイデアはどうやって思いついたの?
  • この形を作るにはどんなピースが必要かな?
子どもの予測される行動・質問

このアクティビティでは、タングラムのようなピースを使ってさまざまな形を作ることで、図形の認知能力や空間的な認知能力を高められます。ピースは異なる形をしているため、どのように組み合わせると新しい形ができるかを試行錯誤しながら学びます。
例えば、正方形のピースを別の形に変えることで、子どもたちはパーツが全体の中でどのように組みかえられるかを発見します。また、ピースを異なる位置に置くと見え方が変わることから、多面的に物を見る力も養われます。パズルは集中力を高め、形や構造のパターンを識別する練習にもなり、問題解決能力を高めることにもつながります。

実際に社会で使用されているもの

タングラムのようなパズルは、設計や建築などの分野で役立つスキルの基礎となります。例えば、建物や製品のデザインは、形の組み合わせやパターンの理解が重要です。また、ピースを動かして新しい形を作るスキルは、ロボット工学の構造設計や3Dモデリングにも応用されます。実際の職業の中で、さまざまなピースを組み合わせて一つのシステムを作り上げる作業は多く、これらの基礎的な概念は幼い頃からの創造的なパズル活動で養われると考えられています。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】