アクティビティリスト
お米でノリを作ってみよう
私たちの身近にあるお米。実は、昔の人はテープなどが生まれる前は、お米からノリを作り出し、それを生活の様々な場面で活用していました。自分たちで、知恵が詰まったノリ作りを体験してみましょう。
-
事前準備:画用紙を細長く切っておいてください。
- 炊いたお米、小さじ一杯程度を器に入れます
- そこにお水を小さじ半分ほど入れ、指で潰します(水は多く入れすぎないように注意して、追加してください)
- 潰していくとお米が糊になっていきます
- 細長く切った紙の両端にお米の糊をつけ、紙コップの縁につけて乾くまで待ちます
- お米の糊が乾いたら、カップの中におもりなどを入れて比較します
注意事項
糊を作るのに30分。そこから糊を乾かすのに1時間以上置く必要があります(しっかり乾いたか確認してみましょう)
準備物
- 紙コップ(小や普通サイズなど)
- 画用紙
- 炊いたお米
- 水
- おもり(ビー玉やブロックなど)
- ノリづくりの器(タッパーやお弁当箱のようなプラスチック容器など。紙皿は推奨しません)
- サランラップ・セロハンテープ
- お米から作られる食べ物クイズをする(お米、ご飯、センベエ、団子、白玉粉、粘土など)
- 舌切り雀の絵本で、雀が糊を食べて居るシーンを紹介する
- 器の代わりに机にサランラップを広げて貼り付けて、やってみる(器よりも力がくわえやすいかもしれません)
- お米の糊が乾いたカップにおもりなどを入れて、数を数えたりするとどちらが耐久性があるか比較してみる
- 大きな紙コップや紙皿など様々なものに貼り付けて持ち上げられるか試してみる
- コップの内側と外側の触り心地に違いがあるか確認して、張り付くかどうか予想してみる
子どもに投げかける質問
- お米から作られる食品は何があるかな?
- お米のように、色々な食べ物に変身する材料は何があるかな?(牛乳や大豆など)
- コップの内側と外側の触り心地に違いはあるかな?
子どもの予測される行動・質問
- お米の糊がついた指を舐めてしまう
デンプンをぬるま湯で熱すると糊化します。
昔はうどんの粉で糊を作っていました。
炊いたお米はすでに糊化しています。
物と物の間に入った糊化したご飯が乾くと物をくっつけます。
物の表面がツルツルしているとくっつきにくいのでコップの内側は外側に比べてくっつきにくいです。コップの内側と外側を触って確かめてみましょう。
糊をつけた面積が広いほど取れにくいので、たくさんのおもり(ビー玉やおはじき)を入れても取れなくなります。
実際に社会で使用されているもの
園で使用されているデンプン糊などは、穀類や芋類のデンプンを含んだ粉が原料に使用されています。
障子は、デンプン糊が使われていて、張り替えや修復時には水を含ませると剥がしやすくなることがあります。日本画など和紙を使用した絵画や作品は、修復のために、強力な接着剤などを使用していないです。
お米が原材料で作られる食品は様々なものがあります。
ごはん、おにぎり、きりたんぽ、センベエ、お酒、団子、お寿司、米粉パン、米粉のお菓子など。
【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授 白數哲久氏】