アクティビティリスト
今回のアクティビティでは、身近な材料を使って「簡単な電気回路」を作り、電気のしくみを楽しく学びます。豆電球や電池ボックスを組み合わせることで、スイッチをつけたり消したりしながら、光が点灯する様子を体験します。アクティビティの中では、カラーセロハンやシールを使って透明ボックスをハロウィン風に飾り付け、オリジナルのランプを作ります。豆電球が点灯する仕組みを実際に観察し、手作りのスイッチで光を操る楽しさを体感することができます。
- 透明のボックスに選んだカラーセロハンやシールで飾り付けをします(マジックでイラストを描きます)
- 豆電球ソケットに豆電球をセットします(回し入れる際に、割れないように注意が必要です)
- 電池ボックスに電池を二本セットします(+と-の向きに注意が必要です)
- 画用紙を半分で折り曲げ、両端にアルミホイルを貼り付けます
- それぞれの赤色の導線をつなぎ合わせます(指先に力が必要です、ご注意ください)
- アルミホイルを貼った画用紙の片側に、電池ボックスの片方の導線と豆電球ソケットの片方の導線を貼り付けます
- 暗くした部屋の中で、画用紙に貼り付けたアルミホイルをくっつけたり離したりすることで、スイッチの役割となり、豆電球が光ったり消えたりします
注意事項
●導線の先が硬くて尖っています。ご注意ください。●電球をセットするのは、必要に応じて先生が行った方が良いかもしれません。
準備物
- 電池の向きを変えたら、豆電球はどうなるか
- カラーセロハンを重ねて色の変化を予測し、観察する
- 電球の光を壁に当てるなど、向きを工夫してみる
- 大きなダンボールの中や部屋の中の暗い角などで、光らせてみる(角に映し出される映像や色を楽しもう
- 友達と透明ボックスをいろんな向きでつなぎ合わせて、光らせてみる
子どもに投げかける質問
- スイッチを入れたらランプが光るのはなぜかな?
- 色のセロハンを組み合わせたり、友達とボックスを繋げると、ランプの光はどう見えるかな?
- お家の中で電球が光っているのをほかにどこで見たことがあるかな?
- どうしてアルミホイルには電気が流れるのに紙には流れないの?
子どもの予測される行動・質問
- 導線の先で指の怪我をしてしまう
- 感電はしないの?
- 電池を何個も繋げたらどうなるかな?
- 電池の向きを変えたらどうなるかな?
このアクティビティは、電気回路の基本的な仕組みを学ぶものです。電気回路とは、電気が流れるためのつながった道(回路)です。電池から出た電気が、導線を通って豆電球に届き、光を発生させます。このように、回路が閉じることで電気が流れ、豆電球が光ります。スイッチは回路をつなげたり、切ったりする役割を果たし、電気の流れを制御します。電気が流れるのは、回路がつながっている(閉じている)時だけです。回路がつながると、電池から豆電球まで電気が流れ、電球が光ります。画用紙に貼り付けたアルミホイルがスイッチの役割を果たしており、ホイルをくっつけると回路がつながり、電気が流れます。逆にホイルを離すと回路が途切れてしまうので、電気は流れなくなり、豆電球も消えます。こうして、スイッチを操作するようにして電球のオン・オフを体験できるのです。
実際に社会で使用されているもの
この原理は、私たちの日常生活で多くの場面に使われています。例えば、家庭の照明やテレビ、スマートフォン、家電製品など、どれもスイッチを入れることで回路がつながり、電気が流れて動くようになっています。交通信号や自動車のライトなど、いたるところでこの基本的な仕組みが応用されています。電気回路は、現代の社会を支える非常に重要な技術です。
【監修協力:Alpine Formula One Team Lead Mechanical Design Engineer: Tomonori Matsushita】