アクティビティリスト

メビウスの輪を使ったアクティビティで、紙をひねって輪にすることで不思議な体験ができます。メビウスの輪は通常の輪と異なり、ひと続きの面を持ち、切り方によって驚くべき結果が生まれます。このアクティビティを通じて、幾何学の不思議を体験しながら、論理的思考や創造力を育みましょう。
- シート①を1回ひねり、のりしろ同士を貼りつけて輪にします。 クマの絵からスタートして、足跡にそって指でたどってみましょう。女の子と出会えるでしょうか。
- シート②を1回ひねり、のりしろ同士を貼りつけて輪にします。 赤の線にそってハサミを入れ、半分に切るとどうなるでしょうか。
- シート③を2回ひねり、のりしろ同士を貼りつけて輪にします。 同じように赤の線にそって半分に切ると、今度はどうなるでしょうか。
- シート④を1回ひねり、のりしろ同士を貼りつけて輪にします。 赤の線にそって3等分に切りはなすと、どうなるでしょうか。
- シート⑤とシート⑥をのり❸で十字に貼りあわせます。シート⑤を図のように、1回ひねってのり❶で貼ります。次に、シート⑥を図のようにひねってのり❷で貼ります。
- 工程5の2つのメビウスの輪は、ひねりの向きが逆になっています。赤の線で2つとも半分に切ってみましょう。つながったハートがあらわれたら成功です!
注意事項
●ハサミの使用には十分注意しましょう。 ●常時、ハサミを使用するアクティビティです。
準備物
- ワークシート(動画内の見本とはデザインが異なります)
- ハサミ
- のり
- 切り離した輪を、さらに半分に切ってみましょう。何が起きるかな?
- もっと長いシートを作って、3回ひねり、4回ひねり、5回ひねり・・・、それぞれ半分に切ってみたらどうなるかな?
- ひねっていない輪を2つ十字につなげて半分に切るとどうなるかな?
子どもに投げかける質問
- もっとひねったらどうなるだろう?
- もっと切ったらどうなるだろう?
- どうやってつながっていると思う?
子どもの予測される行動・質問
- ハサミで怪我をしてしまう
紙の帯を1回ひねって作った輪は、ドイツのアウグスト・メビウスという数学者が1865年に論文中に記したことから、「メビウスの輪」と呼ばれています。
2つに切り離した時の結果に、子どもたちは驚くことでしょう。では、帯をもっとひねったら?もっと切ったら?「もっと」という心が動き出した時こそ、探究心が育つチャンスです。
実際に社会で使用されているもの
メビウスの輪には、裏表がありません。表だと思う場所をたどるとやがて裏になり、また表に戻ってしまうのです。この性質を利用すれば帯の裏表両面を有効に使えるということで、カセットテープやプリンタのインクリボンなどに応用されていました。リサイクルのシンボルマークのデザインにも使われています。
私たちの生活の中にも使用されているデザインがあるかもしれません。
ぜひ、探してみましょう。
【監修協力:横山明日希氏 ※かんたんワクワクおうちSTEAM監修】