SPARK!

アクティビティリスト

所要時間

20 分 〜

カテゴリー

  • 数学 - Mathematics -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • デザイン
  • 創造力
  • 巧緻性
  • 模倣する力

難易度

魔法のかたち
魔法のかたち

小さなピースを魔法のようにいくつか組み合わせて大きな作品をつくります。あらかじめ決められた形に仕上げるためには、慎重にピースを選び、適切な場所に配置しなくてはなりません。
試行錯誤しながら、苦労してつくりあげた時には、達成感を感じることでしょう。
また、自由に形を作る場合は、ピースが限られているので、思い通りの形に近づけるために、様々な工夫をすることになります。

  1. ワークシートからピースを切り抜きます
  2. ピースのそれぞれのかたちの似ているところを話し合います
  3. 仲間わけをしながら、丸・三角・四角・おうぎ形でまとまりをつくります (三角形や半円、正方形などの形の説明をします)
  4. 見本をみながら、ピースを組み合わせて見本と同じ形を作ることに挑戦します
  5. 子どもたちの自由な発想で、お城・魚・人などのテーマを決めて創作します
  6. 最後に、お互いにどんな形に見えるか、どんな形を作ったのか見せ合い話し合います
注意事項

●ハサミの使い方に注意しましょう●ワークシートを準備しましょう

準備物
  • ワークシート
  • ハサミ
  • 動物園や幼稚園などのテーマを決めて大きな紙にみんなの作品を集めて貼る
  • 紙の上でピースを組み合わせ、その後クレヨンなどで書き足してみる
  • 絵本や図鑑などを見本に、ピースを組み合わせてつくってみる
  • ピースを増やして創作する
子どもに投げかける質問
  • 四角と三角を組み合わせると何ができるだろう?
  • ここで別の形を使ったらどうなると思う?
  • そのアイデアはどうやって思いついたの?
  • この形を作るにはどんなピースが必要かな?
子どもの予測される行動・質問

このアクティビティでは、タングラムのようなピースを使ってさまざまな形を作ることで、図形の認知能力や空間的な認知能力を高められます。ピースは異なる形をしているため、どのように組み合わせると新しい形ができるかを試行錯誤しながら学びます。
例えば、正方形のピースを別の形に変えることで、子どもたちはパーツが全体の中でどのように組みかえられるかを発見します。また、ピースを異なる位置に置くと見え方が変わることから、多面的に物を見る力も養われます。パズルは集中力を高め、形や構造のパターンを識別する練習にもなり、問題解決能力を高めることにもつながります。

実際に社会で使用されているもの

タングラムのようなパズルは、設計や建築などの分野で役立つスキルの基礎となります。例えば、建物や製品のデザインは、形の組み合わせやパターンの理解が重要です。また、ピースを動かして新しい形を作るスキルは、ロボット工学の構造設計や3Dモデリングにも応用されます。実際の職業の中で、さまざまなピースを組み合わせて一つのシステムを作り上げる作業は多く、これらの基礎的な概念は幼い頃からの創造的なパズル活動で養われると考えられています。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

50 分 〜

カテゴリー

  • 数学 - Mathematics -
  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • デザイン
  • 色彩感覚
  • 観察力

難易度

秋アート
秋アート

屋外で、自然の植物の色をさがし、その植物で、作品を作るというアートのアクティビティです。
自然の秋の色は様々な色があります。日本独自の色が描かれているワークシートを参考にしながら、屋外の植物を探しどんぐりや葉を集めます。色の種類の多さに触れたり、植物を学ぶアクティビティです。

  1. 秋になり、気温が下がることで、秋の自然にはどんな変化があり、どんな色があるかを紹介し、説明します
  2. 秋の自然にはさまざまな色があることを子どもたちに考えて、話してもらいます
  3. 次に、ワークシートを見せて「この中にある色を探しに行こう!」と、色を見つけるワクワク感を高め、屋外へ出発します
  4. 秋の植物や葉っぱ、枝、花などを観察し、ワークシートにある色に合う植物を見つけます
  5. 戻った後、見つけた植物をセロハンテープやボンドなどを使用して、ワークシートに貼りつけて記録します
  6. 貼りにくい細い枝や、小さな花、どんぐりなどは透明のナイロンパックなどを活用してください
  7. 見つけた植物がどんな種類か、触った感じやにおいなども一緒に観察します
  8. 集めたものや、創った作品を発表し合います
注意事項

●屋外でのアクティビティです●科学的な知識を補うために、植物図鑑や絵本が参考にあればより深い学びになるでしょう●ワークシートを準備しましょう

準備物
  • ワークシート
  • ナイロンパック
  • セロハンテープ
  • 描くもの(ペン、クレヨン、色鉛筆など)
  • ハサミ
  • 秋色の画用紙、飾り用のシール(あれば)
  • 両面テープ、ボンド(あれば)
  • 集めた葉っぱの枚数を競うゲームや、珍しい色を探すなどさまざまな楽しみ方を考える
  • 色の違いや形の組み合わせを楽しみ、オリジナルのアート作品をつくる
  • 集めた植物や葉っぱを使って、自由にコラージュ作品をつくる
  • 葉っぱを切り貼りし、動物や別のものをつくってみる
子どもに投げかける質問
  • どんな色の秋の葉っぱを見つけられたかな?
  • ワークシートの様々な色を見せながら)この中にある色を探しに行こう!
  • 他にもこの色に似たものがあるかな?
  • この植物は柔らかい?それとも固い?
  • いくつ集められたかな?
  • この赤い葉っぱと黄色い葉っぱ、どっちが多いかな?
  • どうして葉っぱの色が変わったのかな?
子どもの予測される行動・質問

緑や茶色と一言で言っても、自然界の中にはもっと多くの様々な色が存在します。このアクティビティは、秋の自然に触れながら色の多様性や自然の仕組みを楽しく学べる時間になります。
気温によって、植物の生育や状態が変わることを学びましょう。

実際に社会で使用されているもの

秋に見られる鮮やかな赤や黄色の葉っぱ、落ち葉の茶色などは、服や部屋などの様々なデザインにも使われています。自然の色は、私たちの身の回りのものにたくさん取り入れられており、その一つが植物の色を使っての染物です。自然の色を大切に使った服や布、環境に優しい染料が注目されています。
さらに、秋になると葉っぱの色が変わるのは、気温や天気の影響を受けていることを学べます。このような自然の変化を観察することは、環境について考えるきっかけにもなります。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 技術 - Technology -
  • 数学 - Mathematics -

身につくスキル

  • 創造力
  • 問題解決力
  • 基本的な物理学の理解
  • 巧緻性

難易度

糸巻きぐるまを作ろう
糸巻きぐるまを作ろう

紙コップと輪ゴムを使って、手軽に動くおもちゃを作り、子どもたちが楽しみながら「力の伝わり方」や「動力」について学べるアクティビティです。昔ながらの糸巻き車の仕組みをアレンジしたこのアクティビティでは、楽しみながら物理の基礎を体験できます。
車を動かす楽しさを味わえるだけでなく、「なぜ動くのか」を一緒に考えてみることで、探究心も育てることができます。

  1. 輪ゴムとワイヤーを繋げ、次に、ワイヤーをビーズの穴から通します
  2. 輪ゴムの中央あたりでビーズを止めておきます
  3. ビーズが輪ゴムから抜け落ちないように、輪ゴムを止める棒を通し固定します
  4. つまようじなどで、コップの底に穴を開けます
  5. コップの底から中に向かって、ワイヤー・輪ゴムの順に通し、そのまま輪ゴムを引っ張ります
  6. コップの口の高さで輪ゴムを止める棒が固定できるように、輪ゴムを引っ張りながら止める棒を通し、ワイヤーを抜き取ります
  7. コップの底側の輪ゴムを止める棒を巻きつけて、好きなところで止め、手を離すと動き出します
注意事項

● 輪ゴムを強く引っ張る際は、手を離すと飛んでしまうので注意してください●小さな部品の誤飲や、鋭利なものを使用する際は注意してください

準備物
  • 個人やチームで競争をして、違いを観察し共有する
  • コップの素材、大きさ (ドリップ用のカップなど)を変えて、速度や距離を実験してみる
  • 空洞のある素材のものに変えてみる(バケツ、植木鉢、ゴミ箱など)
  • スピードの違いを出す方法を考える、巻きの回数を増やしてみる
  • 何周回ったか、何秒回ったか予想、観察、比較する
  • 輪ゴムを二重にしてみる
  • カップに色を塗ったり、ステッカーなどで装飾する
子どもに投げかける質問
  • 輪ゴムをどれだけひねると、カップは一番長い時間走ると思う?
  • 車輪の大きさを変えると、どうなると思う?
  • カップの重さを変えると、どのように影響するかな?
  • なぜ輪ゴムの力でカップが動くのかな?話し合ってみよう
  • 自分のカップカーに名前をつけてみよう
子どもの予測される行動・質問

タイヤの直径で動きが変わるのはなぜ?
 紙コップのすぼまった形が、回転するときに直径の差を生み出します。そのため、左右の直径が異なるとカーブしやすくなり、同じだとまっすぐ進みます。
回転半径ってなに?
 直径の差が大きいと、紙コップカーはその場でぐるぐる回り、小さいと遠くまで直進します。
なぜ紙コップカーはねじった輪ゴムで動くの?
 輪ゴムをねじると、その力が紙コップを回転させます。ねじれが大きいほど長く走ります。

実際に社会で使用されているもの

このアクティビティは、基本的な機械工学の原理を紹介します。輪ゴムのエネルギーを利用する原理は、物理学の弾性力や運動エネルギーに関連しています。
シンプルな動力源の理解は、エンジニアリングやロボティクスの基本概念へと繋がります。

輪ゴムを動力にするものとして模型飛行機のプロペラが思い浮かぶと思います。プロペラを回して輪ゴムをねじります。ねじれがもとにもどるちからでプロペラが回ります。今回はゴムを止める棒で輪ゴムをねじりますが、ゴムを止める棒が回転せずに本体が回転します。その回転で地面を進みます。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏 】
【監修協力:山形大学理学部理学科化学分野教授  栗山恭直氏】