SPARK!

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • 創造力
  • 実験的思考
  • 科学的な興味
  • 観察力

難易度

シュワシュワアート
シュワシュワアート

このアクティビティでは、重曹と酢を使って化学反応の基礎を学びます。白い皿に重曹を広げ、色をつけた酢をスポイトで重曹に少しずつかけます。酢と重曹が反応して二酸化炭素が発生し、色とりどりの泡が発生する様子を観察します。この過程で、酸と塩基の反応を視覚的に理解し、色の混ざり方や反応のスピードについて学ぶことができます。

  1. お皿に重曹を大さじ3杯程度入れて、平らに広げます
  2. それぞれのカップに大さじ1杯の酢を入れて、食紅を2〜3滴落として色をつけます
  3. 色をつけた酢をスポイトで吸い上げ、重曹に少しずつかけます
  4. シュワ〜と音を立てながら、色つきの泡がモコモコでてきます
  5. 他の色もどんどんかけてみましょう。いくつもの色が混ざって、綺麗な色を作り出します
注意事項

●酢に鼻や目を近づけすぎないように注意しましょう●重曹や食紅などが皮膚についたらすぐに水洗いしましょう

準備物
  • 重曹(調理用でも掃除用でも良い)
  • 食紅(液体のものがおすすめ)
  • お皿やトレー、バットなど (白以外でも問題なし)
  • 小さいカップ(色の数だけ)
  • スポイト
  • スプーン
  • *水彩絵の具(食紅がない場合)
  • 酢の種類を変えてやってみる
  • 酢のほかに、酸っぱいものがなにがあるか考える
  • さらに重曹や酢を追加してみる
  • レモン汁でやってみる
  • オレンジジュースでやってみる
子どもに投げかける質問
  • 色をつけた酢の量を増やしたら(少なくしたら)泡の出方はどう変わるかな?
  • 泡が出る時間はどのくらい続くかな?重曹をゆっくり加えるのと、一気に加えるのでは、泡の出方に違いがあるかな?
  • (酢とレモン、オレンジなどを比較して)泡の出方は違うかな?
  • お家のキッチンには、どんな酢があるかな?、お家の人に聞いてみよう!
  • シュワシュワする食べ物や、シュワシュワするおもちゃは何があるだろう?
子どもの予測される行動・質問
  • 色のついた酢をこぼしてしまう

重曹(水にとかすとアルカリ性)に酢(酸性)をかけると出てくる泡の正体は、二酸化炭素です。「酸」と「塩基(アルカリ)」をまぜると、酸の中にある水素イオン(H+)と、塩基の中にある水酸化物イオン(OH-)がくっついて、水(H2O)ができます。まぜた「酸」と「塩基」に入っていた、H+ とOH- 以外のイオンも、それぞれくっついて、別の化合物ができます。
酢(酢酸)と重曹(炭酸水素ナトリウム)の場合は、ちょっと複雑ですが、酢酸ナトリウムという化合物のほかに炭酸ができます。
炭酸は分解して二酸化炭素と水になります。気体の二酸化炭素だけが泡になって出てくるのです。

実際に社会で使用されているもの

酸と塩基の反応は、身近にもあります。発泡入浴剤には、フマル酸などの酸と、重曹などの塩基が含まれており、お湯に溶かすと二酸化炭素の泡が出ます。
ほかにも、酸性タイプのトイレ洗剤は、汚れにふくまれる塩基と反応しますし、胃薬の中には、胃液が出すぎている時に、胃液中の塩酸を中和するものがあります。唾液はアルカリ性で、細菌がつくった酸を中和してお口を守っているんですよ。

【監修協力:オックスフォード大学 有機化学専攻講師 アイ・フレッチャー博士】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • 想像力
  • 色彩感覚
  • 表現力

難易度

かくれた絵を見つけよう!
かくれた絵を見つけよう!

水を使ったアート活動です。必要な道具は水、スティックのり、クレヨンなどです。画用紙にスティックのりとその上にクレヨンで絵を描きます。水を張った容器に画用紙を浸し、しばらく待ったのちに筆でそっとこすると・・・不思議なことに絵が浮かび上がってきます。
のりの成分のデンプンが、水に溶けるという性質を活用したマジックのような絵を描くアクティビティです。

    *画用紙のサイズは、のりや容器の大きさを確認し、決定してください。
  1. 画用紙にスティックのりで絵を描き、よく乾かします。乾くと、触り心地が変わります
  2. よく乾いたら、画用紙全体をクレヨンで塗ります(絵や模様を描いても良いです)
  3. 水を入れた容器に画用紙を1枚ずつ入れて、3分ほどそのまま浸します(紙と紙の間に少しでも水があれば、重なっていても問題はありません)
  4. 水の中に入れたまま、画用紙の表面をそっと筆でこすると、絵が浮かび上がってきます
  5. 画用紙がある程度乾いたら、お互いにどんな絵が浮かび上がってきたか発表し合います
注意事項

●水を入れた容器をひっくり返さないように注意しましょう●万が一のため、濡れてもよい服で取り組みましょう●待ち時間を要するアクティビティです●絵が浮かび上がってから完全に乾くまで、少なくとも10分は必要です●事前にのりで描いて乾燥させたものを準備しておくと、子どもたちの待ち時間(3~5分)にそれを使うことができ、アクティビティへの集中を維持させられるかもしれません

準備物
  • トレイもしくはバットなどの容器(画用紙が浸る程度のもの)
  • スティックのり (Pitよりもアラビックがおすすめ)
  • 画用紙(ピンク、オレンジ、白、黒などおすすめ/淡い色は、のりで描くときにわかりにくいためおすすめしない)
  • 筆(太いものがおすすめ)
  • クレヨン
  • 画用紙に秘密のメッセージや絵を描いて乾かした後、クレヨンでその上から塗り隠す。これを友達や家族に渡し、どうやってメッセージや絵が浮かび上がるかを教えると、驚きのサプライズカードが作れる
  • のりの種類や紙の素材を変えてみる(乾燥時間が長時間必要なため液状のりは推奨しません。)
  • クレヨンを絵の具など他の画材に変えてみる
子どもに投げかける質問
  • どうして、この部分のクレヨンだけ剥がれたと思う?
  • クレヨンを塗るとき、強く塗った部分と弱く塗った部分で違いはあるかな?
  • 違う色のクレヨンだと、何か変わるかな?
  • 他の種類の紙だと、どうなるかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 水をひっくり返してしまう
  • 水で濡れてしまう

よく乾かしたスティックのりの上からクレヨンを塗ると、クレヨンと画用紙が直接ふれていない部分ができます。スティックのりは完全に乾く前は水に少しずつ溶けていきます。
スティックのりが水に溶ける時に、上にのっていたクレヨンも一緒に剥がれていくので、画用紙の白い部分が現れるのです。

また、紙の表面には非常に小さな溝があり、ザラザラしています。その溝部分にクレヨンが入り込み、紙と密着して引っかかることで、紙に付いたクレヨンは剥ぎ取れません。

実際に社会で使用されているもの

水に溶ける接着剤やのりは、梱包や文具、医療用などの分野で広く使用されています。例えば、封筒のフラップ部分などに利用されており、濡れて柔らかくなり、その後乾燥するとくっつきます。このアクティビティではスティックのりの水に溶ける性質が活用されています。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 数学 - Mathematics -
  • 科学 - Science -

身につくスキル

  • 創造力
  • 観察力

難易度

水ですすむ船
水ですすむ船

このアクティビティでは、食品トレーとプラスチックコップを使って水で進む船を作ります。コップに水を入れて排出していく流れがあることで船を動かし、バランスを保ちながら進む仕組みを学びます。エンジンを使わずに進む船の動きを観察し、楽しみながら科学の原理に触れてみましょう。

    *水を入れ、船を浮かばせる容器や場所をご準備ください。(プールや手洗い場などでも良いです)
  1. 【穴あけ作業】 画鋲→細いドライバー→太いドライバーの流れで、ストローの太さと同じぐらいの穴をプラスチックコップやトレーに開けます。開けた穴が大きすぎないように注意してください。できれば、ストローと同じ太さのドライバーを準備するのがおすすめです
  2. 穴を開けておいたプラスチックコップ、ストローを組み立てます
  3. 水の容器の上で、プラスチックコップの中に水を入れて、水の流れを観察します。    (水は高いところから低いところへ流れ落ちることを理解する)
  4. 穴を開けておいたトレーも追加して船を組み立てます
  5. 次に、コップの中に水を入れるとどうなるか予想を立ててから、水を入れます
  6. 安定して進むためにどうしたら良いか試行錯誤します    (コップの中に随時水を足しながら、進ませます)
注意事項

●穴を開ける際には、鋭利な器具(画鋲やドライバー)やハサミの取り扱いには注意しましょう●万が一のため、濡れてもよい服装で取り組みましょう●プラスチックコップやトレーへの穴あけは先生が事前にご準備ください(特にプラスチックコップはご注意ください)

準備物
  • 船を浮かばせる大きめの容器か場所
  • 食品トレー(できれば正方形がおすすめ)
  • ハサミ
  • ドライバーセット
  • 画鋲
  • プラスチックコップ
  • 曲がるストロー
  • セロハンテープ(予備)
  • 飾りになるもの(画用紙、油性ペン、モールなどなんでも良い)
  • 形や大きさの違うトレーで船を作ってみる
  • ストローの曲がる向きやコップを置く位置を調整して動きの変化を観察する
  • 浮きの役割を担うために、トレーの外側に空のペットボトルなどをつけてみる
  • トレーに飾りをつけてみる
子どもに投げかける質問
  • 沈まないためにはどうしたら良いかな?
  • コップに水を入れる量を増やしたり減らしたりしたら、船の動きはどう変わるかな?
  • 船をもっと速く進ませるためには、どうすればいいかな?
  • 船が進む方向を変えるには、どうすればいいかな?
子どもの予測される行動・質問
  • ハサミで怪我をしてしまう

水が高いところから低いところへ流れる現象を観察し、重力の影響や水の動きを理解することができます。
また、船が水に浮くために必要な浮力や、コップの位置をどこにおくと良いかのバランスについて考え、どのようにして船を安定させるかを実験を通じて学びます。
さらに、水の流れや船の動きの予測、コップに入れる水の量など、数学的な思考を使って実験を進めることができます。。例えば、船が安定するためにどれくらいの水を入れるかを考えることで、基本的な計算や予測の力を養います。

実際に社会で使用されているもの

このアクティビティで学ぶ「水が高いところから低いところへ流れる」ということは、水力発電に使われる仕組みと似ています。実際の水力発電では、水を高いところから流して、その力を使って電気を作っています。
また、船が水に浮くための力や、安定して進むための工夫は、実際の船を設計するときにもとても大切です。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 科学 - Science -

身につくスキル

  • 想像力
  • 観察力
  • 論理的思考

難易度

野菜くらべ
野菜くらべ

数種類の野菜を水に浮かべ、浮くものと沈むものを観察します。野菜が浮くか沈むかは、その育ち方(土の上か下か)や、物の「密度」が関係しています。
空気が抜けていく様子や、野菜の断面を観察し、タネの形や野菜ごとの違いを比較します。このアクティビティを通して、野菜の特性や科学の基本的な考え方に触れることができます。

    *ワークシートを印刷しておいてください
  1. 透明の容器に水を半分より多めに入れます
  2. ①野菜の浮き沈みを観察しよう
  3. 野菜を容器の中に入れていきます。浮き沈みを予想しながら、確認します
  4. 浮き沈みで分別できた野菜の特徴を話し合います
  5. ②空気を見つけよう
  6. 容器の中にピーマンを入れて、水中で穴を開けます。空気が出てくる様子を観察します
  7. 続けて、他の野菜も同様に穴を開けて観察します (空気が出てくる様子を観察しやすくするために、背景に黒画用紙を置いたり、黒い服で実践するとわかりやすいです)
  8. ③タネを観察しよう
  9. ピーマンを横に二つに切り、中を観察をします。他の野菜でも同様に観察します
注意事項

●包丁や竹串などの鋭利なものの使用には十分注意しましょう●万が一のため、濡れてもよい服で取り組みましょう

準備物
  • 数種類の野菜 (ナス、ピーマン、ジャガイモ、ニンジンがおすすめ)
     *オクラ、ズッキーニやレモン、大きくなってしまったキュウリ、かぼちゃも推奨。トマトは糖度によって結果が違い、わかりにくいため推奨しません)
  • 透明な容器(できれば1人1個。小さな虫かごか、スーパーの洋菓子のケースなど)
  • 竹串
  • ボウルなど
  • 包丁
  • ハサミ
  • まな板(牛乳パックを代用も可)
  • ワークシート
  • 野菜の外見と内面とそれぞれの角度から、野菜を描いてみる
  • 絵本などと関連させて、地中、地上で育つ野菜の種類や特徴を考えてみる
  • 水中で、ピーマンの側面を何度か指で押し、中に水を含ませ、水鉄砲のように遊んでみる
  • ナスやレモン、ズッキーニなどを水中で穴を開けてみると、空気が出てきたり、果汁が出てくる様子を観察してみる
子どもに投げかける質問
  • どうして浮いたと思う?(沈んだと思う?)
  • 野菜の中はどうなっているだろう?タネはどれかな?どんな大きさかな?
  • 野菜のサイズや形を変えたら、浮くか沈むか変わるかな?
  • 野菜を押したらどうなるだろう?野菜に穴を開けたらどうなるかな?触ってみよう
  • 水の温度を変えたら、結果は変わるのかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 竹串で怪我をしてしまう
  • 水をこぼしてしまう

地上で育つ野菜は、主に植物の葉、茎、花、または果実の部分です。これには、ピーマン、トマトやナス(果実)、レタスやキャベツ(葉)、セロリ(茎)、ブロッコリー(花)、が挙げられます。

地中で育つ野菜は、主に植物の根、球根、塊茎、または根茎の部分です。これには、ニンジンやダイコン(根)、ジャガイモ(塊茎)、タマネギ(球根)が挙げられます。これらは土の中で成長します。

地上で育つ野菜は、重みで茎が折れてしまわないように、空気を含むなどして、水より密度が小さくなっているものが多いです。
一方、地中で育つ野菜は、水よりも密度が大きく、水に沈むものが多いです。もし地中で育つ野菜が空気を多く含んでいると、雨が続いて土がドロドロにぬかるんだ時などに地表に浮かび上がってしまい、地面から顔を出し枯れて育たなくなってしまう可能性があります。そうならないように、地中で育つ野菜は空気をあまり含まないような野菜になっています。

このように、地中野菜は重くて沈みやすく、地上野菜は軽くて浮きやすいという特質があります。

実際に社会で使用されているもの

野菜の浮き沈みがその育ち方(地上か地下か)と関係があることを学び、野菜の特徴や栽培方法についての理解を深めることができます。これは、農業についての基礎知識を学ぶきっかけとなります。
さらに、野菜の中に含まれる空気やタネの形を観察することで、科学的な見方を養うことができます。こうした観察は、普段の生活で科学技術がどう使われているかを考えるきっかけになります。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • デザイン
  • 予測力
  • 創造力
  • 巧緻性
  • 想像力
  • 物理的理解
  • 観察力

難易度

オリジナルの凧を作ろう!
オリジナルの凧を作ろう!

このアクティビティは、ストローと紙を使って簡単な凧を作ります。自由に創作しながら取り組むものです。安定して飛ばすにはどうしたら良いか、高く長く飛ばすには?と色々と試行錯誤する過程で、空気抵抗やバランス、凧が飛ぶ原理、バランスの保ち方を自然楽しく学ぶ経験になります。
詳しい説明をせずに、材料を多めに用意して自由に取り組ませることをお勧めします。

  1. ワークシートの文字の記載が見えるように、縦長の向きでおきます
  2. まず三等分になるように、縦を三つ折りにします。続けて、裏返して四つ折りをします
  3. 紙を広げて、ワークシートに記載のとおりの[たにおり]と[やまおり]を確認します
  4. やまおり]部分を中心にもち、紙を縦半分に折ります。[きりとり]の2箇所に切り込みを入れます。中央に空間ができることを確認します
  5. まず、縦向きにストローを貼ります。紙の中央に作った空間にストローを通し、上下をセロハンテープで貼ります
  6. 続けて、2本目の横向きストローを貼る際には、中央部分に空間ができるように、両側から中央に紙を寄せながら貼ります。(空気の通り道を作ることが目的です)
  7. 裏返して、ストローが交差する箇所の縦向きのストローに結び目ができるように糸を結びます
  8. 出来上がった凧を飛ばします
  9. うまく飛ぶように工夫します(紙テープや新聞紙をつけてバランスを保たせたり、角を切って形を変えたり試行錯誤します)
  10. 完成した凧を見せ合い、どこが自分の凧の特徴かどこを工夫したかなどを発表しあいます
注意事項

●ハサミの取り扱いには注意しましょう●走る方向を考えておき、子どもたちがぶつからないように注意しましょう●

準備物
  • ストロー(曲がらないものがおすすめ)
  • セロハンテープ
  • A4もしくはA3用紙
  • タコ糸もしくはリリアン糸
  • ペン類
  • はさみ
  • ワークシート(A4サイズの印刷がおすすめ)
  • 紙テープ
  • 新聞紙、折り紙など (おもりや飾りの役割となるもの。画用紙は重さがあるため少量が良い)
  • 大きな紙でチャレンジしてみる(A3用紙や模造紙など)
  • 自分の凧に絵を描いたり、飾りをつけたりしてみる
  • 何秒間飛んでいるか、比較してみる
  • 飛ばすだけでなく、どんなデザインか発表し合う
  • 両端を折ったり四隅の角を切ったりして形をアレンジしてみる
  • 糸をうまく結べない子どもは、糸を巻いて、テープで止めてやってみる
子どもに投げかける質問
  • 走るスピードを変えたらどうなるだろう?
  • 紐を持つ位置を変えたら、飛び方は変わるかな?
  • よく飛んでる子の凧を観察してみよう。もっと高く飛ぶにはどんな工夫をしたらいいかな?
  • 凧の形を変えたら、飛び方は変わるのかな?
  • 凧の足の長さを変えたら、飛び方って変わるのかな?
  • くるくる回らずに、まっすぐ飛ぶにはどうしたら良いかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 前を見ずに走ってしまい、転ぶ
  • 後ろ向き走りをして、人にぶつかる
  • 走って転ぶ
  • 子ども同士の糸が絡まったり、凧がぶつかり合ってしまう

凧の上部に結び目があることがポイントです。これは、凧を飛ばすときに凧自体が斜めになることで、向かい風が凧に当たると上昇しやすくなるためです。そして中央部分に隙間を設けることで、風が抜ける通り道ができ、凧が安定しやすくなります。
また、凧が横にブレたり、ぐるぐる回ったりしないように、下部分に足をつけてバランスを保ちます。

実際に社会で使用されているもの

鳥は向かい風に向かって羽根を広げることで生じる上向きの力を利用して、飛び立つことがあります。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

50 分 〜

カテゴリー

  • 技術 - Technology -
  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • 思考力
  • 観察力

難易度

雨はしょっぱいの?
雨はしょっぱいの?

このアクティビティでは、ごま塩を使って「溶けるものと溶けないもの」を観察しながら、塩水を使ったお絵描きを楽しみます。まず、ごまと塩を分ける方法を考え、水を使って実際に分けてみます。その後、塩水を黒い画用紙に塗って乾かすと、キラキラした模様が浮かび上がり、塩の結晶も観察できます。子どもたちは、塩の性質や水の働きについて学びながら、創造的な活動に取り組むことができます。実験的なサイエンス要素の高いアクティビティです。

    <ごま塩は小さじ1(約5g)、塩は大さじ1、水は30mlで実施>
  1. 紙の上にごま塩を出し、ごまと塩を分ける方法を考えます (動画では折り紙を使用しましたが、紙でもお皿でも良いです)
  2. そのままでは分別が難しいことを体験し、コーヒーフィルターに移します
  3. 透明なカップにごま塩を入れたコーヒーフィルターを入れ、その上からゆっくりとお水をかけます
  4. 約1分後、フィルターで濾した水を舐めてみます。(塩だけ溶けて、水がしょっぱいことを感じます)
  5. 濾過された塩水に塩を追加し、よく混ぜます。少し溶け残っても問題ないです
  6. 塩水に綿棒をつけて、黒の画用紙に重ねて厚めに絵を描きます。描いたら、乾くのを待ちます (10~20分)
  7. 海、雨、雲に関するお話をしながら、乾燥の時間を待ちます
  8. 乾いたら、水がなくなり塩が紙に残り、描いた模様が浮かび上がります。また、塩の結晶を観察することができます。(虫眼鏡があるとよりわかりやすいです)
注意事項

●ごまアレルギーの子どもがいないか確認してください●乾燥の待ち時間を要し、電子レンジを使用するアクティビティです

準備物
  • 電子レンジ
  • 計量カップと水
  • 水を入れる用の透明カップ
  • 綿棒
  • コーヒーフィルター
  • ごま塩
  • 塩(追加用、少し溶け残っても問題なし)
  • 黒の画用紙(カードかハガキサイズがおすすめ)
  • ティースプーン(冷蔵庫などで冷ましておくと良い)
  • 計量スプーン
  • 耐熱容器
  • 虫眼鏡(あれば)
  • 紙(折り紙でも小皿でもなんでも良い、最初に使用するもの)
  • 虫眼鏡で観察してみよう
  • 二度塗りして厚く塗り、塩の結晶を作ってみよう
  • キラキラをたくさん作ろう
  • 黒い紙を挟んだクリアファイルの上から綿棒で線などを描く。乾くと塩の結晶を観察できる
  • <応用編>
  • 1.耐熱容器に透明カップの塩水を入れて、電子レンジに入れて温めます。(ちりちりと音がしても良いです。500wで約20秒。*耐熱容器や塩水の量などによって加熱時間は変動します。耐熱容器内の塩水が温まるまで温めます。)
  • 2.温めた容器を取り出し、容器の上に冷ましておいたスプーンをかざします
  • 3.スプーンが白く曇ったり、濡れるのが確認できます。濡れたスプーンの面を舐めると、味がないことを確認します
  • 4.スプーンの変化が、湯気が雲になって雨を降らせる、一連の水の変化を表していることを説明します
子どもに投げかける質問
  • どうしたら、ごまと塩に分けられるかな?
  • 水をかけると何が起こるかな?
  • (フィルターで濾した水を舐める前には)どんな味がすると思う?
  • 塩の結晶ができているところを見て、どんな形かな?何に似ているかな?
子どもの予測される行動・質問

黒い画用紙に塩水を使ってお絵描きをすることで、科学的な現象をアートとして楽しむことができます。塩の結晶がキラキラと浮かび上がる様子は、視覚的にも美しい結果を生みます。これは、水が乾いて蒸発し、塩だけが紙に残るからです。この現象から、雨がしょっぱくない理由を学ぶことができます。

また、電子レンジで温めた塩水から蒸発した水蒸気が、冷やしたスプーンに触れると水滴ができる様子を観察するアクティビティがあります。スプーンをかざすと、スプーンの表面に雲のようなモヤモヤが現れ、やがて水滴になります。このモヤモヤが雲、水滴が雨を表します。自然界でも海などの水が蒸発して空に昇り、上空で冷やされて雲になり、やがて雨として降ってくるのです。

水が蒸発しても、水に溶けていた塩は蒸発せずに残るため、自然界の雨はしょっぱくないことがわかります。海の塩は水と分かれて、海に残っているのです。

実際に社会で使用されているもの

このアクティビティは、日常生活や自然現象に触れる良い機会です。たとえば、塩の結晶化や水の蒸発は、雲や雨ができる仕組み(気象学)や水の循環と深く関わっています。このプロセスを体験することで、自然の不思議さや科学への興味を育むことができます。また、環境や気候変動に対する関心が高まるきっかけにもなります。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】