アクティビティリスト
多くの建築物や絵画、服飾や車両、多くの製品デザインなど幅広い芸術の分野においてもよく線対称が見られます。このアクティビティでは、二つ折りにした紙から線対称図形ができることを知り、様々な図形を作ってみましょう。
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事前準備:図形の紙を隠しやすいように、危険なものを片付けたり入ってはいけない場所には囲いを設けてください。
- 二つ折りにした画用紙の折り目から、かまぼこみたいな形を切り取ります。
- 切り取った形や折り目を広げた形を観察します。
- 同様に、二つ折りにした画用紙の折り目から三角形を切り取り、切り取った形や広げた形を観察します。
- 様々な形を作って見せ合います。
- ハートの形を子どもたちに見せます。子どもたちにどうしたらハートの形を切り取ることができるかやってもらいます。
- 子どもたちは、切り取った図形を部屋中に隠します。切り取られた外側は、模造紙やホワイトボードに貼ります。
- 先生がダミーの図形も数点、準備して隠します。全ての図形を隠せたら、図形探しの開始です!
- 子どもたちは、見つけた図形と紙を比べながらパズルのように組み合わせます。
注意事項
ハサミの取り扱いに注意してください。
準備物
- 様々な色の画用紙
- ハサミ
- セロハンテープまたはマキシングテープ
- 模造紙またはホワイトボード(マスキングテープが貼れるなら壁でもOK)
- DLできるワークシート
- ハートだけでなく、様々な線対称図形の作成にチャレンジする(星、花、円、手裏剣など)
- 制限時間を設けて、全ての図形を見つけられるかチャレンジする。
- 紙を折る回数を増やして、切ってみる。
- 園やお家、おもちゃや服など、身近なもので線対称のものを考えてみる。
- お互いにできあがった図形を共有し合って、アイデアや工夫を発表しあってみる。
- 年少児童の活動:色や形の名称に触れることで、覚えるきっかけになる。また、図形探し・答え合わせのパズルの要素に参加する。
- 年長児童の活動:集めた図形を見たり数えることで、算数の要素(図形、数字)を認識できる。線対称図形の認識ができる。
- 「かたちシート」を使って、かたちの名前を言ったり描いたり、折り紙や画用紙などでかたちを作って、パズルのようにシートと照らし合わせたりしてご使用ください。
子どもに投げかける質問
- かまぼこみたいな形を開くとどんな形になるだろう?
- みんなのハートはどんな形かな?
- こんな形を作るには、どんな風に切ったらいいかな?
- 2回(もしくは3回)折って切ったら、どんな形ができるかな?
子どもの予測される行動・質問
- 探しに行って、違うものを見つけて集中できない
- ハサミをうまく使えない
線対称の形状や模様が生まれる背後には、物理法則や生物学的要因など複数の要素が関与しています。
具体的には、物理的なシステムではエネルギーの均等な分布が求められ、その結果として安定性が増します。動物や植物においても、左右対称の構造は進化の過程で生物の安定性や機能の最適化に寄与しています。人間や動物が美的に対称性を好むこともあり、建築やデザイン、芸術においても線対称性が重要視されています。
最後に、物体や構造が特定の機能を果たす際には、線対称性がその効率的な発揮に寄与することがあります。これらの要因が相まって、私たちのまわりの自然や人工のものに線対称の形状や模様が見られるのです。
実際に社会で使用されているもの
多くの建築物や絵画、服飾や車両、多くの製品デザインなど幅広い芸術の分野においてもよく線対称が見られる。
対称性は美的な要素として重要視され、対称的な構図はバランスを取りやすく、機能的な要素も踏まえながら、視覚的に魅力的に映ります。