アクティビティリスト
所要時間
20 分 〜
カテゴリー
- 工学 - Engineering -
- 技術 - Technology -
- 芸術 - Arts -
身につくスキル
- デザイン
- 創造力
- 巧緻性
- 想像力
- 物質の変化の理解
- 観察力
難易度
かさぶくろとマスキングテープなどを使用し、ロケットのようにかさぶくろを飛ばすことができます。子どもたちが思いおもいに取り組みながら自由に創作するアクティビティです。どうしたら遠くへ飛ばせるか、どうしたらまっすぐ飛ぶか試行錯誤しながら、その中で、空気抵抗や羽根の役割について理解を深めていきましょう。
材料を多めに用意しておいて、詳しく説明せず取り組むことを推奨します。
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飛ばす方向や場所を決めておきましょう。
- かさぶくろに空気を入れて膨らませて、袋の口をひねってマスキングテープで止め、好きな投げ方で飛ばしてみます
- かさぶくろが横向きと縦向きでは飛び方の違いがあること、袋を縦に投げることがなぜ良いのか話します
- 子どもたちのかさぶくろがどのように飛んでいるか、どうやったら長く遠くへ飛ぶかを話し合います
- ロケットの模型、絵本、写真などを見せながら、ロケットのように後ろに羽根が必要なことを話します
- ロケットの前方側に、マスキングテープを巻きつけて飛ばします
- バランスを保ち曲がらずに飛ぶために、羽根が必要なことを話します。 準備していた紙を使って、羽根をつけて飛ばします
- XXXXXXX
注意事項
人の顔に向けて飛ばさないようにしましょう。
準備物
- かさぶくろ(ポリエチレン製)
- マスキングテープ (取り外ししやすいのでセロハンテープよりもオススメ)
- 折り紙・画用紙など (軽い紙)
- ペン類 (傘のビニール袋に描けるペン)
- シール(あれば)
- 応用編:細長い風船(バルーンアート用の風船)
- 画用紙などの紙類を使用して、羽根を作って貼りつけてみる
- 空気の入れ具合を変えてみる
- かさぶくろの長さを変えてみる
- かさぶくろに、ペンやシールを使い、自分でデザインしてみる
- 高く飛ばすゲーム、遠くまで飛ばすゲーム、距離を競う、的を作って点数を競うゲームをする
- 細長い風船でもやってみる
- 縦向きや横向き飛ばしを試す際に、空気抵抗の話をする
- 空を飛ぶものは何かを考え、それをイメージして投げ方や羽の作り方のサポートにする
子どもに投げかける質問
- 遠くに飛ばすには、どんな風に投げたら飛ぶかな?
- かさぶくろのどこに、どんな大きさの羽根をつけたら飛ぶかな?
- おもり(テープを巻きつける)をつけたらどうなるかな?
- ロケットや飛行機はどんな形をしてるか知ってるかな?
- 空を飛ぶものは何があるかな?〇〇をイメージして羽根を作ってみよう(飛行機・ロケット・鳥・虫などを)
- 羽根をつけたものと羽根がないものだとどちらが飛ぶかな?
子どもの予測される行動・質問
- 飛んできたかさぶくろロケットが顔や頭に当たってしまう
- 空気を入れたかさぶくろで、友達や先生のことを突いたり、叩いたりしてしまう
かさぶくろを横向きには飛ばせないのは、空気抵抗が大きくなるからです。また羽根のある側が空気抵抗が大きくなるので、羽根が後ろになって飛びます。かさぶくろに空気を入れることで、袋の中の圧力が増し、棒のようにピンと張ります。
飛行中には、空気抵抗が重要な要素です。かさぶくろが空気中を移動する際には、空気抵抗が働きます。空気抵抗は、ビニール袋の形状や速度によって変化し、飛行中に進路を制御するための重要な要素となります。
実際に社会で使用されているもの
ロケットや飛行機は、細長い形状をしています。この形状は、重さや空気圧、風などの自然環境に対応するための設計です。かさぶくろを飛ばす際も同様で、細長い形状が飛行時の安定性を高め、遠くまっすぐ飛ぶのに役立ちます。
さらに、空気抵抗を減らすためにテープの配置や形状を工夫することで、飛行の安定性と遠距離飛行が実現します。この原理は、弓矢やダーツなどの道具でも使われていて、正確に的に当てるための基本的な設計になっています。
©️JAXA
【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授 白數哲久氏】