SPARK!

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 数学 - Mathematics -
  • 科学 - Science -

身につくスキル

  • 創造力
  • 観察力

難易度

水ですすむ船
水ですすむ船

このアクティビティでは、食品トレーとプラスチックコップを使って水で進む船を作ります。コップに水を入れて排出していく流れがあることで船を動かし、バランスを保ちながら進む仕組みを学びます。エンジンを使わずに進む船の動きを観察し、楽しみながら科学の原理に触れてみましょう。

    *水を入れ、船を浮かばせる容器や場所をご準備ください。(プールや手洗い場などでも良いです)
  1. 【穴あけ作業】 画鋲→細いドライバー→太いドライバーの流れで、ストローの太さと同じぐらいの穴をプラスチックコップやトレーに開けます。開けた穴が大きすぎないように注意してください。できれば、ストローと同じ太さのドライバーを準備するのがおすすめです
  2. 穴を開けておいたプラスチックコップ、ストローを組み立てます
  3. 水の容器の上で、プラスチックコップの中に水を入れて、水の流れを観察します。    (水は高いところから低いところへ流れ落ちることを理解する)
  4. 穴を開けておいたトレーも追加して船を組み立てます
  5. 次に、コップの中に水を入れるとどうなるか予想を立ててから、水を入れます
  6. 安定して進むためにどうしたら良いか試行錯誤します    (コップの中に随時水を足しながら、進ませます)
注意事項

●穴を開ける際には、鋭利な器具(画鋲やドライバー)やハサミの取り扱いには注意しましょう●万が一のため、濡れてもよい服装で取り組みましょう●プラスチックコップやトレーへの穴あけは先生が事前にご準備ください(特にプラスチックコップはご注意ください)

準備物
  • 船を浮かばせる大きめの容器か場所
  • 食品トレー(できれば正方形がおすすめ)
  • ハサミ
  • ドライバーセット
  • 画鋲
  • プラスチックコップ
  • 曲がるストロー
  • セロハンテープ(予備)
  • 飾りになるもの(画用紙、油性ペン、モールなどなんでも良い)
  • 形や大きさの違うトレーで船を作ってみる
  • ストローの曲がる向きやコップを置く位置を調整して動きの変化を観察する
  • 浮きの役割を担うために、トレーの外側に空のペットボトルなどをつけてみる
  • トレーに飾りをつけてみる
子どもに投げかける質問
  • 沈まないためにはどうしたら良いかな?
  • コップに水を入れる量を増やしたり減らしたりしたら、船の動きはどう変わるかな?
  • 船をもっと速く進ませるためには、どうすればいいかな?
  • 船が進む方向を変えるには、どうすればいいかな?
子どもの予測される行動・質問
  • ハサミで怪我をしてしまう

水が高いところから低いところへ流れる現象を観察し、重力の影響や水の動きを理解することができます。
また、船が水に浮くために必要な浮力や、コップの位置をどこにおくと良いかのバランスについて考え、どのようにして船を安定させるかを実験を通じて学びます。
さらに、水の流れや船の動きの予測、コップに入れる水の量など、数学的な思考を使って実験を進めることができます。。例えば、船が安定するためにどれくらいの水を入れるかを考えることで、基本的な計算や予測の力を養います。

実際に社会で使用されているもの

このアクティビティで学ぶ「水が高いところから低いところへ流れる」ということは、水力発電に使われる仕組みと似ています。実際の水力発電では、水を高いところから流して、その力を使って電気を作っています。
また、船が水に浮くための力や、安定して進むための工夫は、実際の船を設計するときにもとても大切です。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 科学 - Science -

身につくスキル

  • 想像力
  • 観察力
  • 論理的思考

難易度

野菜くらべ
野菜くらべ

数種類の野菜を水に浮かべ、浮くものと沈むものを観察します。野菜が浮くか沈むかは、その育ち方(土の上か下か)や、物の「密度」が関係しています。
空気が抜けていく様子や、野菜の断面を観察し、タネの形や野菜ごとの違いを比較します。このアクティビティを通して、野菜の特性や科学の基本的な考え方に触れることができます。

    *ワークシートを印刷しておいてください
  1. 透明の容器に水を半分より多めに入れます
  2. ①野菜の浮き沈みを観察しよう
  3. 野菜を容器の中に入れていきます。浮き沈みを予想しながら、確認します
  4. 浮き沈みで分別できた野菜の特徴を話し合います
  5. ②空気を見つけよう
  6. 容器の中にピーマンを入れて、水中で穴を開けます。空気が出てくる様子を観察します
  7. 続けて、他の野菜も同様に穴を開けて観察します (空気が出てくる様子を観察しやすくするために、背景に黒画用紙を置いたり、黒い服で実践するとわかりやすいです)
  8. ③タネを観察しよう
  9. ピーマンを横に二つに切り、中を観察をします。他の野菜でも同様に観察します
注意事項

●包丁や竹串などの鋭利なものの使用には十分注意しましょう●万が一のため、濡れてもよい服で取り組みましょう

準備物
  • 数種類の野菜 (ナス、ピーマン、ジャガイモ、ニンジンがおすすめ)
     *オクラ、ズッキーニやレモン、大きくなってしまったキュウリ、かぼちゃも推奨。トマトは糖度によって結果が違い、わかりにくいため推奨しません)
  • 透明な容器(できれば1人1個。小さな虫かごか、スーパーの洋菓子のケースなど)
  • 竹串
  • ボウルなど
  • 包丁
  • ハサミ
  • まな板(牛乳パックを代用も可)
  • ワークシート
  • 野菜の外見と内面とそれぞれの角度から、野菜を描いてみる
  • 絵本などと関連させて、地中、地上で育つ野菜の種類や特徴を考えてみる
  • 水中で、ピーマンの側面を何度か指で押し、中に水を含ませ、水鉄砲のように遊んでみる
  • ナスやレモン、ズッキーニなどを水中で穴を開けてみると、空気が出てきたり、果汁が出てくる様子を観察してみる
子どもに投げかける質問
  • どうして浮いたと思う?(沈んだと思う?)
  • 野菜の中はどうなっているだろう?タネはどれかな?どんな大きさかな?
  • 野菜のサイズや形を変えたら、浮くか沈むか変わるかな?
  • 野菜を押したらどうなるだろう?野菜に穴を開けたらどうなるかな?触ってみよう
  • 水の温度を変えたら、結果は変わるのかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 竹串で怪我をしてしまう
  • 水をこぼしてしまう

地上で育つ野菜は、主に植物の葉、茎、花、または果実の部分です。これには、ピーマン、トマトやナス(果実)、レタスやキャベツ(葉)、セロリ(茎)、ブロッコリー(花)、が挙げられます。

地中で育つ野菜は、主に植物の根、球根、塊茎、または根茎の部分です。これには、ニンジンやダイコン(根)、ジャガイモ(塊茎)、タマネギ(球根)が挙げられます。これらは土の中で成長します。

地上で育つ野菜は、重みで茎が折れてしまわないように、空気を含むなどして、水より密度が小さくなっているものが多いです。
一方、地中で育つ野菜は、水よりも密度が大きく、水に沈むものが多いです。もし地中で育つ野菜が空気を多く含んでいると、雨が続いて土がドロドロにぬかるんだ時などに地表に浮かび上がってしまい、地面から顔を出し枯れて育たなくなってしまう可能性があります。そうならないように、地中で育つ野菜は空気をあまり含まないような野菜になっています。

このように、地中野菜は重くて沈みやすく、地上野菜は軽くて浮きやすいという特質があります。

実際に社会で使用されているもの

野菜の浮き沈みがその育ち方(地上か地下か)と関係があることを学び、野菜の特徴や栽培方法についての理解を深めることができます。これは、農業についての基礎知識を学ぶきっかけとなります。
さらに、野菜の中に含まれる空気やタネの形を観察することで、科学的な見方を養うことができます。こうした観察は、普段の生活で科学技術がどう使われているかを考えるきっかけになります。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • デザイン
  • 予測力
  • 創造力
  • 巧緻性
  • 想像力
  • 物理的理解
  • 観察力

難易度

オリジナルの凧を作ろう!
オリジナルの凧を作ろう!

このアクティビティは、ストローと紙を使って簡単な凧を作ります。自由に創作しながら取り組むものです。安定して飛ばすにはどうしたら良いか、高く長く飛ばすには?と色々と試行錯誤する過程で、空気抵抗やバランス、凧が飛ぶ原理、バランスの保ち方を自然楽しく学ぶ経験になります。
詳しい説明をせずに、材料を多めに用意して自由に取り組ませることをお勧めします。

  1. ワークシートの文字の記載が見えるように、縦長の向きでおきます
  2. まず三等分になるように、縦を三つ折りにします。続けて、裏返して四つ折りをします
  3. 紙を広げて、ワークシートに記載のとおりの[たにおり]と[やまおり]を確認します
  4. やまおり]部分を中心にもち、紙を縦半分に折ります。[きりとり]の2箇所に切り込みを入れます。中央に空間ができることを確認します
  5. まず、縦向きにストローを貼ります。紙の中央に作った空間にストローを通し、上下をセロハンテープで貼ります
  6. 続けて、2本目の横向きストローを貼る際には、中央部分に空間ができるように、両側から中央に紙を寄せながら貼ります。(空気の通り道を作ることが目的です)
  7. 裏返して、ストローが交差する箇所の縦向きのストローに結び目ができるように糸を結びます
  8. 出来上がった凧を飛ばします
  9. うまく飛ぶように工夫します(紙テープや新聞紙をつけてバランスを保たせたり、角を切って形を変えたり試行錯誤します)
  10. 完成した凧を見せ合い、どこが自分の凧の特徴かどこを工夫したかなどを発表しあいます
注意事項

●ハサミの取り扱いには注意しましょう●走る方向を考えておき、子どもたちがぶつからないように注意しましょう●

準備物
  • ストロー(曲がらないものがおすすめ)
  • セロハンテープ
  • A4もしくはA3用紙
  • タコ糸もしくはリリアン糸
  • ペン類
  • はさみ
  • ワークシート(A4サイズの印刷がおすすめ)
  • 紙テープ
  • 新聞紙、折り紙など (おもりや飾りの役割となるもの。画用紙は重さがあるため少量が良い)
  • 大きな紙でチャレンジしてみる(A3用紙や模造紙など)
  • 自分の凧に絵を描いたり、飾りをつけたりしてみる
  • 何秒間飛んでいるか、比較してみる
  • 飛ばすだけでなく、どんなデザインか発表し合う
  • 両端を折ったり四隅の角を切ったりして形をアレンジしてみる
  • 糸をうまく結べない子どもは、糸を巻いて、テープで止めてやってみる
子どもに投げかける質問
  • 走るスピードを変えたらどうなるだろう?
  • 紐を持つ位置を変えたら、飛び方は変わるかな?
  • よく飛んでる子の凧を観察してみよう。もっと高く飛ぶにはどんな工夫をしたらいいかな?
  • 凧の形を変えたら、飛び方は変わるのかな?
  • 凧の足の長さを変えたら、飛び方って変わるのかな?
  • くるくる回らずに、まっすぐ飛ぶにはどうしたら良いかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 前を見ずに走ってしまい、転ぶ
  • 後ろ向き走りをして、人にぶつかる
  • 走って転ぶ
  • 子ども同士の糸が絡まったり、凧がぶつかり合ってしまう

凧の上部に結び目があることがポイントです。これは、凧を飛ばすときに凧自体が斜めになることで、向かい風が凧に当たると上昇しやすくなるためです。そして中央部分に隙間を設けることで、風が抜ける通り道ができ、凧が安定しやすくなります。
また、凧が横にブレたり、ぐるぐる回ったりしないように、下部分に足をつけてバランスを保ちます。

実際に社会で使用されているもの

鳥は向かい風に向かって羽根を広げることで生じる上向きの力を利用して、飛び立つことがあります。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • 想像力
  • 科学的な興味
  • 色彩感覚
  • 観察力

難易度

花びら絵の具でいろんな色を作ろう!
花びら絵の具でいろんな色を作ろう!

花びらを紙に擦り付け、そこから得られる色素を利用して、色の変化を観察するアクティビティです。色素が溶け出すことで色の変化が起こったり、レモン汁と反応して新しい色が現れたりします。色の不思議な変化を楽しみながら、作品作りにも挑戦してみましょう。

  1. 少量の水を入れたビニール袋に、花びらを入れて潰し、水に色をつけます。時間を置きます(水を入れすぎないように注意しましょう。動画ではデルフィニウムで実験)
  2. 花びらを数枚手に取り、紙に擦り付けます(色の変化を観察します)
  3. 紙に擦り付けた色に、レモン汁をつけた綿棒で好きな形を描いて変化を観察します
  4. 工程1 に、レモン汁を入れて色の変化を観察します
  5. 工程5の袋に石鹸をこすりつけた綿棒を入れて、色の変化を観察します
注意事項

●ビニール手袋をしてやりましょう。アレルギーが出ることがあります。 ●色を擦りつけた紙は光を避けて保管しましょう

準備物
  • 色の違う数種類の花 (デルフィニウムがおすすめ)
  • 紙(らくがき帳や画用紙ぐらいの厚みがある方がおすすめ)
  • 石鹸
  • 綿棒
  • ポッカレモン
  • ビニール手袋・ビニール袋(透明で、薄くないものがおすすめ)
  • ボウル(あれば)
  • 『応用編』なす・紙やすり
  • 花以外で色が出るものでも試してみよう(ナスやラディッシュなど)
  • 季節によって、様々な花でやってみる
子どもに投げかける質問
  • 色は変わるかな?
  • どんな色になると思う?
子どもの予測される行動・質問
  • 水を入れすぎたり、こぼしてしまう
  • 花びらを擦り付ける際に、紙を破ってしまう→画用紙などの分厚い紙をしましょう

このアクティビティでは、花びらを紙に擦り付けることで色素が紙に移り、その色素の変化を観察します。
花びらには天然の色素が含まれており、これを酸性の性質を持つレモン汁や、アルカリ性の性質を持つ石鹸水に触れさせることで色の変化が起こります。酸性とアルカリ性の液体の両方が合わさると中性に近づき、元の色に戻っていきます。。
さらに、画用紙にはアルカリ成分が入っていることが多いです。レモン汁で酸性になっていても紙に液体が染み込んでいくと、 紙のアルカリ成分が溶けだしてきて、石鹸水を塗った時のような色に変わることがあります。

実際に社会で使用されているもの

実社会では、食品の着色料や化粧品、染料などにおいて、色素の科学は広く利用されています。また、酸とアルカリの反応は、料理や洗浄、農業など、日常生活のさまざまな場面で重要な役割を果たしています。このアクティビティを通じて、子どもたちは色素の性質や化学の面白さや不思議さに触れることができます。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • 創造力
  • 観察力
  • 論理的思考

難易度

新聞タワー
新聞タワー

新聞紙とセロハンテープだけで、できるだけ高いタワーを作るアクティビティです。個人でもチーム対抗でも様々な取り組み方が可能です。アイデアを出し合い、試行錯誤を繰り返しながらチャレンジします。失敗した場合は、改善点を考えて再挑戦します。このプロセスを通じて、協同や対話、創造力の発揮、ルールの遵守など様々な経験ができます。
新聞タワーを高くする方法は一つではありません。アイデアを出し合い、チャレンジしてみましょう。

  1. ひとりでも、個人戦やチーム戦でもできます。まず、作戦タイム(5分くらい)をとり、設計図を書いたり、チームで話し合ったりして考えます
  2. 製作タイムです!5分〜30分の間ぐらいで制限時間を決めて取り組みます
  3. 手を離して、10秒立っていたら合格!高さを計測します
注意事項

●ハサミの使用には十分注意しましょう。

準備物
  • 新聞紙
  • ハサミ
  • セロハンテープなどのテープ類
  • メジャー
  • 製作工程に関してルールを決めてやってみる(テープは不使用でチャレンジ!や、折りたたんで箱型にしたものを積み上げてみる等)
  • 尖ったタワーみたいに作れるかチャレンジ
  • 積み木みたいに折りたたんで、積み上げてみる
子どもに投げかける質問
  • どんな高いビルやタワーがあるかな?
  • 高いタワーを作るためにどんな工夫をしているかな?
子どもの予測される行動・質問
  • ハサミで怪我をしてしまう

「新聞タワー」は、チームワークを高め、課題解決のプロセスを知るためのアクティビティ として、幼稚園・保育園から企業まで実施されています。チームで行えば、みんなでアイデアを出しあう、仲間の良い考えを認める、役割分担をし、同じ目標に向かって協力するといったことを自然と学べます。また、1回つくったら振り返りをし、どうすればもっと高いタワーになるか考えて、繰り返しやってみるのもおすすめです。アイデアを出す→
プランを立てる→つくってためす→もっとよくする、というサイクルを積み重ねていく、エンジニアリングのプロセスを体験できます。

実際に社会で使用されているもの

タワーといって思いうかべるのは、東京タワーやエッフェル塔のあの形でしょう。エッフェル塔は、細い鉄骨を三角形につなぐ、鉄骨トラス造という軽くて強い形式を採用することで、当時の記録を大幅にぬりかえる高さ324mを実現しました。人が足をそろえて立つよりも、開いた方が倒れにくいように、脚幅が広い方が構造的に有利なので、エッフェル塔の脚元はぐっとひろがり、4本の脚が上からみると正方形の形にふんばっています。

それに対して東京スカイツリーは、せまい敷地で脚幅を確保するため、3本の脚が正三角形に立っています。このようなスリム化には、建築技術の進化がつまっているそうです。実際のタワーの形からも、新聞タワーを高くするヒントがみつかるかもしれませんね。

【監修協力:江村哲哉氏 ※かんたんワクワクおうちSTEAM監修 】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 技術 - Technology -

身につくスキル

  • 予測力
  • 巧緻性
  • 見通しをもち改良していく力
  • 観察力

難易度

パタパタカーチャレンジ
パタパタカーチャレンジ

食品トレーやストロー、竹串を使って車を作り、うちわで風を当てて動かすアクティビティです。画用紙の向きを変えると車の動きが変わるため、試行錯誤しながらより速く長く走る方法を工夫し、進み方の変化を観察しましょう。

  1. ストローを4cm程度の長さに切り、また、トレーの向きと、タイヤをつける向きを考えます
  2. 食品トレーの裏側に切っておいたストロー2本を貼ります
  3. ストローの間に竹串を1本ずつ通します
  4. 竹串の先端に隙間用テープ(15cm程度)をセロハンテープで巻き付けてタイヤをつくります
  5. セロハンテープを長く切り、隙間テープのタイヤを一周巻きつけて、とめます
  6. 手で押したり、うちわであおいだりして、トレーが進むかを試します
  7. トレーに画用紙をつけて、トレーの進み方の変化を試します
  8. 画用紙の曲がっている向きの逆向きから、風を送ってみて動きを観察します
注意事項

●竹串の先端が目に入らないように気をつける ●トレーのサイズより竹串が左右どちらも4cm以上長くなるようにしましょう。

準備物
  • 2台を向かい合わせて後ろから仰ぐ、パタパタ相撲をやってみる
  • 速さを競うゲームをやってみる
  • タイヤの大きさを変えて進むかやってみる
  • 他にどんな遊びができそうか考えてみる
子どもに投げかける質問
  • どっちが早いかな?
  • どのように画用紙を貼ると、早く進むかな?
  • どっちが遠くまで進むかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 竹串で、指などを突いてしまう
  • 隙間テープの巻き方がゆるく、タイヤが丸くならずに段差ができてしまう

車を早く遠くまで進ませるには、より多くの風をのがさずに受け止めると同時に、車が進んだ時の空気抵抗を減らすように、帆の形を工夫しなくてはなりません。一般的にはコップをたてに半分に切ったアーチ形の帆が適しています。へこんでいる谷側からあおぐと進みますが、ふくらんでいる山側からあおぐと驚くほど進まないことがあります。これは、帆のふちで風が回り込んで複雑な動きをするからです。
車体の重さも重要です。より多くの風を受けようと帆を大きくすると重くなり動きにくくなります。強い風をつくるためのあおぎかたも大切です。

タイヤが丸くないと、時々止まってブレーキがかかったようになるのが分かります。
4輪のタイヤの大きさが少し違うと、車体が上下する面白い動きが見られることがあります。なぜ車体が上下するか、観察するように促すといいでしょう。

画用紙をどのような形にするのがいいか、またどのように貼りつけるとより多くの風を受け止められるか試してみてください。タイヤの向きや竹串の位置などの調整をし、試行錯誤して得られた考えや理由、その結果を発表しあうことも学びの要素の一つです。

実際に社会で使用されているもの

タイヤの調整は自動車の構造に関連してきます。
また、画用紙をトレーの上に貼り付けるのは、帆の役割を担います。これは、ウインドサーフィン、ヨットなどは、風を受けて進行方向やスピードを調整して競いあうスポーツと関連づけられます。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 技術 - Technology -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • 創造力
  • 空間認識能力
  • 観察力

難易度

動物体験!?シマウマになってみよう!
動物体験!?シマウマになってみよう!

帽子やミラーシートなどを使って、人間と動物の目や耳の位置、大きさの違いについて考えるアクティビティです。自分たちと動物の目や耳の位置を比較し、擬似的な動物体験を行います。人間と動物の見える範囲の違いを学び、他の動物たちの生態系についても考えていきましょう。

    ミラーシートの角を全て丸く切り落とす作業は、先生が事前に準備しておいても、子どもたちと一緒に行っても良いです。
  1. ミラーシートを縦長に切ります。2枚用意します
  2. 2枚のミラーシートの角は全て丸く切り落とします
  3. 帽子にセロハンテープと洗濯バサミを使って、ミラーシートが外れないようにくっつけます
  4. 帽子をかぶる前に、今の状態で見えている範囲を確認するために色々な場所に立ち確認し合います
  5. 帽子をかぶって周囲の見え方を観察します
  6. どの位置にミラーシートがあると後ろが見やすいか調整します
注意事項

●ミラーシートが目に入らないように気を付けましょう。

準備物
  • ハサミ
  • つばのある帽子
  • 洗濯バサミ
  • セロハンテープ
  • ミラーシート(15センチ✖️5センチ)
  • ダウンロードできるワークシート
  • 動物園に行って動物の顔を観察してみる
  • 図鑑などを使って色々な動物の目の位置がどこにあるか話し合ってみる
  • 動物は、視界が人間と違うことを考えてみる
  • ミラーシートの折り方を変える
  • ワークシートを参考に帽子に飾りの耳をつけてみる
  • 帽子をかぶる子と横や後ろに立つ子に分かれて、どこに立ったら見ることができるか、お互いに当てっこしてみる
子どもに投げかける質問
  • 動物はどのように周囲を見ているかな?
  • 後ろが見えるとどんな風かな?
  • 横に目がある動物は何がいるかな?
子どもの予測される行動・質問
  • ミラーシートで、目や顔を突いてしまう

人間と動物の目や耳の大きさや位置の違いは、それぞれの生活環境や生態に適応するための結果です。例えば、獲物を見つけたり敵を察知するために、狩りをする動物は広い視野と高い耳を持つことが多いです。一方、人間は物をつかんだり精密な作業を行うために前方に目を持ち、コミュニケーションのために耳が側面に位置していると考えられています。

実際に社会で使用されているもの

人間と動物の感覚系の機能の違いは、日常生活に様々な影響を与えています。例えば、猫や犬などの動物は、優れた聴覚を持っており、遠くの音や動きを感知する能力が高く、役立ちます。
一方、人間は色覚や立体視などの視覚機能が発達しており、美術やデザイン、運転などの日常生活において重要な役割を果たしています。

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

20 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 技術 - Technology -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • デザイン
  • 創造力
  • 巧緻性
  • 想像力
  • 物質の変化の理解
  • 観察力

難易度

かさぶくろロケット
かさぶくろロケット

かさぶくろとマスキングテープなどを使用し、ロケットのようにかさぶくろを飛ばすことができます。子どもたちが思いおもいに取り組みながら自由に創作するアクティビティです。どうしたら遠くへ飛ばせるか、どうしたらまっすぐ飛ぶか試行錯誤しながら、その中で、空気抵抗や羽根の役割について理解を深めていきましょう。
材料を多めに用意しておいて、詳しく説明せず取り組むことを推奨します。

    飛ばす方向や場所を決めておきましょう。
  1. かさぶくろに空気を入れて膨らませて、袋の口をひねってマスキングテープで止め、好きな投げ方で飛ばしてみます
  2. かさぶくろが横向きと縦向きでは飛び方の違いがあること、袋を縦に投げることがなぜ良いのか話します
  3. 子どもたちのかさぶくろがどのように飛んでいるか、どうやったら長く遠くへ飛ぶかを話し合います
  4. ロケットの模型、絵本、写真などを見せながら、ロケットのように後ろに羽根が必要なことを話します
  5. ロケットの前方側に、マスキングテープを巻きつけて飛ばします
  6. バランスを保ち曲がらずに飛ぶために、羽根が必要なことを話します。 準備していた紙を使って、羽根をつけて飛ばします
  7. XXXXXXX
注意事項

人の顔に向けて飛ばさないようにしましょう。

準備物
  • かさぶくろ(ポリエチレン製)
  • マスキングテープ (取り外ししやすいのでセロハンテープよりもオススメ)
  • 折り紙・画用紙など (軽い紙)
  • ペン類 (傘のビニール袋に描けるペン)
  • シール(あれば)
  • 応用編:細長い風船(バルーンアート用の風船)
  • 画用紙などの紙類を使用して、羽根を作って貼りつけてみる
  • 空気の入れ具合を変えてみる
  • かさぶくろの長さを変えてみる
  • かさぶくろに、ペンやシールを使い、自分でデザインしてみる
  • 高く飛ばすゲーム、遠くまで飛ばすゲーム、距離を競う、的を作って点数を競うゲームをする
  • 細長い風船でもやってみる
  • 縦向きや横向き飛ばしを試す際に、空気抵抗の話をする
  • 空を飛ぶものは何かを考え、それをイメージして投げ方や羽の作り方のサポートにする
子どもに投げかける質問
  • 遠くに飛ばすには、どんな風に投げたら飛ぶかな?
  • かさぶくろのどこに、どんな大きさの羽根をつけたら飛ぶかな?
  • おもり(テープを巻きつける)をつけたらどうなるかな?
  • ロケットや飛行機はどんな形をしてるか知ってるかな?
  • 空を飛ぶものは何があるかな?〇〇をイメージして羽根を作ってみよう(飛行機・ロケット・鳥・虫などを)
  • 羽根をつけたものと羽根がないものだとどちらが飛ぶかな?
子どもの予測される行動・質問
  • 飛んできたかさぶくろロケットが顔や頭に当たってしまう
  • 空気を入れたかさぶくろで、友達や先生のことを突いたり、叩いたりしてしまう

かさぶくろを横向きには飛ばせないのは、空気抵抗が大きくなるからです。また羽根のある側が空気抵抗が大きくなるので、羽根が後ろになって飛びます。かさぶくろに空気を入れることで、袋の中の圧力が増し、棒のようにピンと張ります。
飛行中には、空気抵抗が重要な要素です。かさぶくろが空気中を移動する際には、空気抵抗が働きます。空気抵抗は、ビニール袋の形状や速度によって変化し、飛行中に進路を制御するための重要な要素となります。

実際に社会で使用されているもの

ロケットや飛行機は、細長い形状をしています。この形状は、重さや空気圧、風などの自然環境に対応するための設計です。かさぶくろを飛ばす際も同様で、細長い形状が飛行時の安定性を高め、遠くまっすぐ飛ぶのに役立ちます。
さらに、空気抵抗を減らすためにテープの配置や形状を工夫することで、飛行の安定性と遠距離飛行が実現します。この原理は、弓矢やダーツなどの道具でも使われていて、正確に的に当てるための基本的な設計になっています。


©️JAXA

【監修協力:昭和女子大学人間社会学部初等教育学科教授  白數哲久氏】

アクティビティリスト

所要時間

30~ 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 科学 - Science -
  • 芸術 - Arts -

身につくスキル

  • お話作り
  • ペープサート
  • 光と影の理解
  • 創造性

難易度

影絵の魔法
影絵の魔法

ものに光を当てると影ができます。その影はどこからどうやってできるのか観察し、影を使って遊ぶアクティビティです。光を利用して遊ぶ製作にもチャレンジし、自分で作ったもので幻想的な雰囲気を楽しみながら、光や影を使った世界を楽しみましょう。

    事前準備:かたちシートをダウンロードしたり、シートから見本となる影絵カードを切り出してください。

  1. 紙の中央に光が当たるように照明を当てます。紙と光の間に物を置いて、正体をあてます。
  2. 部屋を暗くして懐中電灯を壁に向けます。身の回りのものや手を使用し、壁に影ができることを見せます。 (いろんな面で見え方が変わることを説明し、壁に映し出されるモノを問いかけます)
  3. 子どもたちが身の回りで用意したものをお互いに見せたり当てたりします。
  4. 次に、子どもたちが割り箸や画用紙などで自分の好きな形を用意します。
  5. 作成したものを光の前で動かし、スクリーンに影を映し出します。
  6. 子どもたちに影で物語を作ってもらいます。
注意事項

●明るい光を直接見ないように注意してください。●ハサミの取り扱い注意しましょう。●トレーシングペーパーを吊り下げる台などを事前に作っておいてください。

準備物
  • トレーシングペーパーもしくは障子紙 
  • トレーシングペーパーを吊り下げる台 (空箱とシート、テープで作成)
  • 懐中電灯
  • 画用紙や厚紙
  • ハサミ
  • カラーセロハン
  • 透明なシートやフィルム
  • 割り箸
  • セロハンテープ
  • ブロックなどの立体的なおもちゃ
  • DLできるワークシート
  • 異なる距離や角度から光を当てて、影の形や大きさを変えてみる
  • 反転する数字やひらがなを投影して、表裏の見え方の違いをみる
  • 背景や登場人物などを用意してお話を作ってみる
  • カラーセロハンなどを投影して色を映してみる
  • 部屋を明るくした時に、影ができる仕組みを説明する
  • 年少児童の活動:形を切り抜いた紙にカラーセロハンを貼り、カラフルな影絵カードを作る工程に参加してみる。
子どもに投げかける質問
  • どうして影ができるの?
  • 影を動かすとどうなる?
  • 光に物を近づけると大きく見えるね
  • 向きによって形が変わる物はどんなものがあるかな?
  • 立体は面によって見え方が違うね
子どもの予測される行動・質問
  • 物を懐中電灯に近づけるとどうなるの?
  • どうして数字や文字が逆に見えるの?

光はまっすぐに進むので、光源(光を発するもの)の前に物体を置くと、光はそれ以上先に進めなくなります。その為、物体の後ろ側におかれたスクリーンには、光が当たらない部分が出来、影となります。

実際に社会で使用されているもの

国際宇宙ステーションから撮った写真です。今回のアクティビティのように太陽(光源)の前に雲があるところには、太陽の光がそれ以上先に進めなくなる為、雲の下に影ができています。

アクティビティリスト

所要時間

20~ 分 〜

カテゴリー

  • 工学 - Engineering -
  • 数学 - Mathematics -
  • 科学 - Science -

身につくスキル

  • 創造性
  • 巧緻性
  • 感覚の発達
  • 音の伝わり方の理解

難易度

音の秘密を探ろう 〜いろんな音を響かせよう〜
音の秘密を探ろう 〜いろんな音を響かせよう〜

弦楽器や、メガホンは音をどうやって大きく響かせているのでしょうか。音がどのように響いているのか、アクティビティで使用する材料の役割を理解し、音の秘密を考えていきましょう。

    事前準備:紙コップの底より小さい厚紙片の作成と、タコ糸を一人分ずつ分けておいてください。
  1. 紙コップの底に小さな穴を開けます。(もしくは、事前に先生が開けておきます)
  2. タコ糸を穴に通し、厚紙片にタコ糸を巻き付け、留め具のように引っ掛けます。
  3. タコ糸の反対側をスプーンに巻きつけます。(スプーンを巻き付けたときに、スプーンが水平になるように結びつけの位置を調整します)
  4. 身の回りにあるものにスプーンを当てて、音をききます。音の違いを比べてみます。
注意事項

●竹串の先で怪我をしないように気をつけましょう。●紐を扱う際の安全に注意しましょう。 ●音を聞くとき、紙コップは下を向けましょう。紙コップが上を向いていると、タコ糸に指がかかったり、糸が紙コップの淵に当たり音が正しく聞こえないことがあります。

準備物
  • 紙コップ
  • 調理用たこ糸(60cm程度)
  • 竹串(またはキリなどの穴を開けるもの)
  • 厚紙片(留め具用)
  • ハサミ
  • 金属のスプーン
  • 応用編:少し濡らしたタオル
  • 紐の長さを変えたり、異なる材質の紐(刺繍糸やひも、ロープなど)を使ってみる
  • 糸を弾いて音を聞いてみる
  • 異なる素材のスプーンを使ってみる
  • 濡らしたタオルで糸を擦ってみる
  • 年少児童の活動:紙コップに絵を描いてみる
子どもに投げかける質問
  • 音はどうやって伝わるの?
  • 紐の長さが違うとどうなる?
  • ものによって音の違いはあるかな?
  • 擦り方や弾き方で音が変わるね。
  • どこで音が生まれて、どこで響いているかな?
子どもの予測される行動・質問
  • スプーンを振り回してしまう
  • 紙コップじゃないもので作るとどうなるの?

タコ糸を通して振動が伝わり、音が聞こえます。
また、スプーンの丸みが音を響かせています。糸が音を伝達する役割を持たせ、紙コップが音を響かせる役割を持っています。

実際に社会で使用されているもの

弦楽器では、弦の種類や押さえ方を変えるといろんな音を出すことができます。
メガホンのような拡声器は、音を反響させて増幅させることで音が大きく聴こえるようになります。